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環境ニュース[海外]

イギリス、亜硫酸ガス等の環境汚染が過去30年で大幅改善との調査結果を公表

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2012.07.05 【情報源】イギリス/2012.06.20 発表

 イギリスの環境の酸性化、富栄養化、地表オゾン濃度等の変化を調査した「越境大気汚染審査(RoTAP)」の詳細な分析結果が、2012年6月20日に公表された。それによると、汚染状況は過去30年で大きな改善がみられ、この報告のとりまとめを主導したイギリス自然環境研究会議(NERC)の生態・水文学センター(CEH)は、イギリスとEUの大気汚染対策が奏功した結果としている。
 結果のうちプラス面では、亜硫酸ガス排出量が1950年代最大値比で90%超減少し、過去20年で降雨の酸性度や硫酸イオン濃度も大幅に減少。酸性土壌・水の改善で淡水生態系が緩やかに回復していることや、窒素酸化物排出量が1970年以降58%減少、地表オゾン濃度のピーク値は1980年代以降約30%減少したこと等が明らかにされた。一方、バックグラウンドのオゾン濃度は、北半球でのオゾン前駆物質の排出により約15%増加、窒素堆積による植物多様性への影響も示された。
 イギリスは、窒素化合物、揮発性有機化合物等の排出軽減のためのヨーテボリ議定書を遵守している。【イギリス自然環境研究会議】

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