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環境ニュース[国内]

パナソニック、適切な省エネで知的生産性と健全な生体リズムが維持可能だと確認

環境一般 調査/研究】 【掲載日】2012.08.30 【情報源】企業/2012.08.27 発表

 パナソニックは、過度の節電照明で危惧される知的生産性と健全な生体リズム(サーカディアンリズム)への影響に関して、明るさや光の色を制御して適切に省エネを行うことで維持が可能になることを確認した。九州大学と共同で実証した。節電対策で照明を減らすオフィスが増加する中、知的生産性の視点から照度不足が好ましくないと考え、実験した。

 サーカディアンリズムは、人が持つ約24時間周期の生体リズムを指す。照度が下がると覚醒度が低下するとされ、減灯で暗くなっているオフィスでは知的生産性が下がることになる。このためパナソニックは、知的生産性を維持しながら省エネを実現することを狙いに、覚醒度やサーカディアンリズムへの影響を配慮した調光・調色照明の制御法を考案した。

 九州大学の実験室で健康な男子学生10人を対象に、日中に従来の照明(照度750Lx=ルクス)、節電照明(450Lx)、調光・調色照明の3種の条件で試験を行った。覚醒度とパフォーマンス(エラー回数)を調べたところ、節電照明は覚醒度とパフォーマンスが低下してエラーが増加したが、調光・調色照明は従来照明と同等の覚醒度、パフォーマンスが維持された。

 夜間には、睡眠の質と関連が深い体温と、ホルモンのメラトニンの分泌量を測定。節電照明は就寝中の体温が十分低下しなかった一方、調光・調色照明は従来照明以上に体温が低下し、メラトニンの分泌量も多かった。パナソニックは、日中は高色温度の強い光、夜間は低色温度の弱い光にして、自然光のように昼夜で光の質と量を変えることが効果的、としている。【パナソニック(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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