オランダ、災害緩和・水管理インフラ等でアメリカと協力

　オランダの社会基盤・環境省及びアメリカの住宅・都市開発省（HUD）は、水管理問題に関連して、災害緩和や持続可能かつ包括的な計画、水管理インフラ等の分野で相互協力を約束する覚書に調印した。ニューヨーク市とオランダは、規模に違いはあるものの、ともに河川のデルタ地帯にあり、洪水に対して脆弱な地域である。オランダはダムや水門、防潮堤等、高潮や氾濫に対する世代を超えた膨大なネットワークを既に持っており、お互いの経験から学び合うものがあるとしている。具体的な協力分野は、持続可能性及び居住適性を重点とした新しいコミュニティ開発戦略の創出、洪水防止システムや“自然と共存する建築”等を含む、インフラ・水管理戦略や気候変動に対する回復・準備の推進、都市開発及び長期の災害緩和に対する公共投資の最大化を目指した、個人及び慈善目的の投資拡大等で、協力期間は今後5年間を予定している。【オランダの社会基盤・環境省】