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環境ニュース[海外]

EU アフリカにおける天然資源の状況をまとめた「アフリカ土壌地図」を公表

水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2013.05.09 【情報源】EU/2013.04.26 発表

 欧州委員会は、「アフリカ土壌地図」を公表した。これは、食糧や飼料、木質燃料の供給、洪水リスクの軽減、水供給の保護の基礎となる重要な天然資源をまとめたもので、アフリカに関する最初の土壌地図となる。フルカラーによる地図とイラストで仕上げられており、アフリカ大陸における土壌の多様性を単純明確に表現し、これらの非再生可能資源の重要性を示している。地図は、欧州委員会共同研究センター(JRC)による調整のもと、アフリカやヨーロッパにおける国際的に著名な土壌研究者たちの貢献により、作成された。10億人以上が暮らすアフリカ大陸の地表面60%が砂漠や乾燥地帯であり、残りの土壌のうち大部分が、農業利用を可能とするために特に対策が必要な、古く、風化された土壌である。人口増加と都市化は、現在の経済的関心(輸出用農業作物の耕作やバイオ燃料の生産、生物多様性の維持など)と重なり、土壌に対する圧迫を高める結果となっているという。肥沃で生産的な土壌は飢餓対策に重要であるものの、多くの土壌では、肥料を加えるよりも早く、栄養素が失われていく状況が指摘されている。現在、情報に基づく意思決定は、土壌資源に関する最新情報の欠如によって困難な状況にあり、JRCは、国連食糧農業機関FAO)やアフリカの土壌研究者と共同で、2013年10月にケニアで開催されるアフリカ土壌学会において、汎アフリカにおける土壌資源の状況評価を開始するとしている。【欧州委員会気候行動局】

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