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環境ニュース[海外]

アメリカ環境保護庁、ハワイの地中注入処理排水のトレーサー調査結果を公表

水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2013.08.19 【情報源】アメリカ/2013.08.01 発表

 アメリカ環境保護庁(EPA)は、ハワイのカアナパリ海岸に近いラハイナ廃水再生処理施設で地中に注入された排水の行方に関する研究の最終報告書「ラハイナ地下水トレーサー調査」を公表した。
 この研究は、EPAとアメリカ陸軍工兵隊、ハワイ州保健局(DOH)が資金を提供し、ハワイ大学が2011年7月から処理施設内の処理排水注入井から海岸付近の海水までの排水の流れを調査したもの。注入井に検査用染料(トレーサー)を投入したところ、3番井と4番井の染料が約3か月後に北カアナパリ浜付近の海底に染み出し、この2つの注入井と付近の海底が水路でつながっていることが明らかになったという。染み出した場所は施設からおよそ0.5マイル南西。調査結果から、処理水が両注入井から海水中に到達するまでには平均して1年ほどかかり、また両井戸に注入された処理水の64%が海岸付近の2か所から放出されるとみられる。報告書には、このほか、海底で排水放出が観測された場所の温度、塩度、pH、栄養分濃度、放出量の詳細などが記されている。
 EPAはこの調査結果を慎重に検討し、今後の対応についてハワイDOHと協議しているという。【アメリカ環境保護庁(EPA)】

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