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環境ニュース[海外]

EU 加盟国内の自治体排水処理状況が大幅に改善を示す

水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2013.08.22 【情報源】EU/2013.08.07 発表

 欧州委員会は、2009年、2010年の各加盟国における自治体の排水処理状況を分析した報告書を公表した。これによると、加盟国間で大きな差があるものの、自治体における排水の回収・処理は改善傾向にあるという。EU基準値に達していない加盟国も複数存在するものの、オーストリア、ドイツ、オランダといった国々は、最低基準値を大幅に達成しているという。また、取り組み開始が出遅れていたEU新規加盟国でも改善が見られるという。報告書では、これらの傾向は、EUによる大規模な投資支援策(2007年から2013年の期間に143億ユーロ)によってもたらされたとしている。また、EU域内における大都市からの汚濁負荷量の大部分(91%)に対する措置が進み、昨年の報告時(77%)よりも大幅に改善されているとしている。さらに、排水処理の改善と処理されていない排水の環境への流入の削減は、水浴場の水質の改善をもたらしているという。1990年代初期には、高い水質を持つ水浴場は60%であったのが、今日では78%になっている。加盟国には、地方自治体における排水網の整備、回収システムによって集められた水に対する有害物質を除去するための適切な二次処理の施行が求められている。また、水浴場や飲料水貯蓄池といった脆弱な地域に到達する排水には、追加的な措置の実施が求められている。【欧州委員会環境総局】

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