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環境ニュース[国内]

JFEエンジ・日本政策投資銀行、津市に建設したバイオマス発電所が運転を開始

エネルギー】 【掲載日】2016.08.09 【情報源】企業/2016.08.03 発表

 グリーンエナジー津(GET)が津市のJFEエンジ津製作所構内に建設したバイオマス発電所が完成し、本格的な商業運転を始めた。同社はJFEエンジニアリングと日本政策投資銀行(DBJ)などが設立した発電事業会社で、地元の協力を受けて地域資源の未利用間伐材を積極的に燃料に使用する。8月2日に開所式を開き、津市長や三重県副知事が出席した。

 このバイオマス発電所は、木質チップやパームヤシ殻などの生物資源を燃焼させて発電する。20.1MW(2万100kW)の出力があり、年間で約15万8000MWh(1億5800万kWh)の発電電力量を計画している。これは一般家庭約4万4000世帯分の年間消費電力量に相当する。発電電力はJFEエンジ100%出資の新電力、アーバンエナジーなどに売電する。

 燃料供給には「バイオマス産業都市構想」を掲げる津市が協力する。構想は市内で発生する木質、食品廃棄物下水汚泥の未利用・廃棄物バイオマスと事業化プロジェクトを組み合わせ、クリーンエネルギー産業と雇用の創出を図ることを狙いだ。JFEエンジは同市と2014年9月にバイオマス産業都市構築に関する包括連携協定を結んだ。

 JFEエンジはGETにボイラー、蒸気タービンなどのプラント機器を提供し、20年間の包括運営も受託した。運営実績を生かして安定した操業を行う。GETは資本金1億円で、JFEエンジが35.2%。DBJが25.0%、日本通運が14.9%出資している。建設・運営資金はDBJや三井住友信託銀行、地元の百五銀行からプロジェクトファイナンスで調達する。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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