一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

「水田から排出されたダイオキシン類の環境負荷小さい」 水田排水中のダイオキシン類濃度調査12・13年度分の結果

健康・化学物質 ダイオキシン】 【掲載日】2002.12.26 【情報源】環境省/2002.12.26 発表

 水田を中心として土壌中に残留するダイオキシン類が、水域へ移行しているかどうか実態を把握するために、環境省が平成12・13年度に実施していた調査の結果がまとまった。
 12年度の調査では、一区画の水田を対象にした調査(3か所)と水田圃場群全体を対象にした調査(1か所)を6月、7〜8月、9月とそれぞれ3回ずつ実施。13年度はやはり3回ずつ調査を実施したが、一区画の水田を対象にした調査の実施地が1か所増えている。
 なお結果としては、13年度は12年度同様、一区画の水田からの排水中のダイオキシン類濃度は1回目(6月)に測定した濃度が2回目(7〜8月)、3回目(9月)に比べて高い傾向が認められ、代かきや田植え作業に伴う土壌粒子の巻き上げの影響が大きいものと推察された。また1か所で実施した水田圃場群調査でも1回目(6月)に測定した濃度が他の時期に比べ高い傾向が認められている。
 環境省は(1)比較的高い濃度の排水は、代かき・田植え時などの短い期間に限られていること、(2)水田には作付けされていない非灌漑期もあること、(3)農業排水路で土壌粒子の沈降や希釈が見込まれること、(4)水田排水のダイオキシン類濃度が比較的高かったものの、排水路の濃度が水質環境基準値を下回っていること−−などから、水田から排出されたダイオキシン類公共用水域水質環境基準1リットルあたり1pg−TEQ(年平均評価)を超える可能性は低いと結論。
 また、水田土壌中のダイオキシン類残留量に占める排水からの年間排出量の割合は最大でも0.012%と試算され、土壌残留量に対する排水中の量も非常に小さいと結論づけられた。【環境省】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク