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環境ニュース[海外]

欧州環境庁、学校周辺の大気質モニタリングを行った市民科学イニシアティブの結果を報告

環境行政 環境モニタリング】 【掲載日】2021.02.18 【情報源】EU/2021.02.01 発表

 欧州環境庁(EEA)は、大気汚染の影響に関する意識向上のため2018〜2020年に学校周辺の大気質モニタリングを行った市民科学イニシアティブ「CleanAir@School」について結果報告した。
 この取組は、EEAと欧州各国の環境保護機関らが共同で主催。欧州8ヶ国(アイルランド、オランダ、スロバキア、イタリア等)の100以上の学校が参加し、生徒・教師・保護者が学校周辺の二酸化窒素(NO2)濃度を測定した。NO2は健康に有害な主要大気汚染物質の1つで、主な排出源が道路輸送であるため特に都市部で問題となっている。モニタリングは、簡易で低コストの装置(パッシブサンプラー)を学校正面の道路に1台、比較対象として汚染の少ない学校裏庭などに1台設置して実施。参加学校の子供達が測定を行い、大気質やその改善方法を学んでポスターや動画を作成。また車登校の代替策として徒歩や自転車、公共交通機関利用の推進方法も学校で検討された。
 この取組は教育的側面に加え、市民科学による大気質の公式モニタリングデータへの補完方法を検証。欧州では、環境報告の補完と市民の大気質問題への参加促進に向けた市民科学の広範な利用推進に取り組んでいる。
【欧州環境庁】

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