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環境ニュース[国内]

令和2年度オゾン層等の監視結果に関する年次報告書を公表

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2021.12.27 【情報源】環境省/2021.12.24 発表

 環境省は、「特定物質等の規制等によるオゾン層の保護に関する法律(オゾン層保護法)」に基づき、令和2年度におけるオゾン層の状況、オゾン層破壊物質等の大気中濃度等に関する監視結果を年次報告書として取りまとめ公表した。

 オゾン層の状況について、札幌、つくば、那覇で観測された日本上空のオゾン全量は、札幌とつくばにおいて1980年代から1990年代初めまで減少した後、緩やかな増加傾向が見られる。また、那覇では1990年代半ば以降、緩やかな増加傾向が見られていたが、近年はオゾン全量が少ない年が続いている。

 特定物質等の大気中濃度については、日本の都市域の代表例として川崎市内で連続測定したCFC(クロロフルオロカーボン)の大気中濃度は、次第に変動幅が小さくなるとともに、北海道における大気中濃度とほとんど変わらなくなってきている。変動幅の縮小や濃度の低下には、日本における生産の全廃及び排出抑制等が進んだ結果が反映されていると考えられる。一方で、HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)及びHFC(ハイドロフルオロカーボン)は、依然として頻繁に高い濃度で検出されている。このことは、これらの物質は現在も多方面で利用されていることや、過去に製造・充填された機器装置等から大気中に放出されていることが反映されていると考えられる。

【環境省】

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