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環境ニュース[国内]

大成建設、地盤加熱型の微生物浄化技術「T-SoilReme HeatBio」の効果を実汚染地盤で検証

水・土壌環境 地下水/土壌汚染】 【掲載日】2022.10.14 【情報源】企業/2022.09.15 発表

 大成建設株式会社は、地盤を加熱することにより、揮発性有機化合物(VOCs)で汚染された難透水層(粘土・シルトなど)から帯水層中の地下水にVOCsを抽出し、地盤内の微生物を活性化させて浄化する原位置浄化技術「T-SoilReme HeatBio」を2020年に開発しており、この度、本技術を環境省の受託実証試験において実汚染地盤に適用し、その効果を検証した。

 同社は、これまでVOCsで汚染された土壌や地下水に対して、浄化材や空気などを地盤に供給して浄化菌を活性化させる原位置浄化技術を多数実施してきた。しかし、地盤の温度は浄化菌が活発に活動できる温度より低い20℃前後である場合が多く、浄化期間が長期化する傾向にあった。また、難透水層には浄化材や空気などを供給することが難しいため、地下水汚染再発の原因となるVOCs汚染土壌が残存するなどの課題があった。
 そこで同社は、VOCs汚染地盤に設置した電極を用いて土壌中に電流を流すことにより、地盤を加熱して難透水層に存在するVOCsを帯水層中の地下水へ脱離させる本技術を開発し、このほど、実汚染地盤での実証試験を通じて、浄化菌が活発に活動する最適な地盤温度に加熱することで、VOCsの汚染濃度低減を促進し、浄化期間を短縮できることを確認した。
【大成建設株式会社】

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