一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、飲料水中の鉛汚染対策プロジェクトに総額3000万ドルを助成へ
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2022.10.26 【情報源】アメリカ/2022.10.11 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、水インフラ改善法(WIIN)のもと、不利な条件下にある地域社会や学校において飲料水に含まれる鉛を減らすためのプロジェクトに総額約3000万ドルを助成すると発表した。水インフラ・水処理の改善を通じた鉛曝露を低減するためのプロジェクトが3件、学校や保育施設において飲料水に起因する子供の鉛曝露を低減するためのプロジェクトが3件選ばれた。特に、低所得地域や行政サービスが十分に行き届いてこなかった地域社会では、鉛製の水道配管が使われており一般的に飲料水中の鉛汚染度が高いという。今回の助成は、同法で設けられた飲料水関連の助成制度のうち、鉛低減のための助成制度を通じて行われる。現在までに、この制度を利用して2400以上の鉛配管の置換が完了した。なおEPAは、同制度における部族社会への助成についても約100万ドル規模で実施するという。政府は2021年12月、鉛汚染に対処すべく、国内の鉛配管を一掃する取組などを盛り込んだ、鉛配管と鉛含有塗料に関する行動計画を打ち出していた。【アメリカ環境保護庁】