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環境ニュース[国内]

昭和電工、日本製鉄と6つの国立大学と連携し、工場排出ガスに含まれる低濃度CO2の分離回収技術開発を本格始動

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2023.01.10 【情報源】企業/2022.12.22 発表

昭和電工株式会社と日本製鉄株式会社、および6つの国立大学(大分大学、大阪大学、京都大学、千葉大学、名古屋大学、北海道大学)が共同して進める事業が、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンイノベーション基金事業」に採択され、10月より技術開発を本格始動した。同事業は、両社および大学が持つ技術を使って、低圧・低濃度(大気圧・CO2濃度10%以下)の排出ガスから効率的にCO2を分離・回収するもので、1トンあたり2,000円台という画期的な低コスト実現をターゲットに、2030年代後半の社会実装を目標にしている。さらに昭和電工は、回収したCO2を化学品の原料として再利用し販売するまでのビジネスモデルの構築を目指す。

今回の研究開発では、既存の多孔体材料(ゼオライト、活性炭等)とは全く異なる「構造柔軟型PCP」を低圧・低濃度CO2排出ガスからのCO2分離回収に適用し、上記の課題を抜本的に解決することを狙う新たなチャレンジとなる。ゼオライトは、剛直なナノレベルの細孔にガス分子が取り込まれるのに対し、構造柔軟型PCPは、材料の構造が柔軟に変化してCO2分子を取り込み、複合体(包接体)を形成する。複合体を安定して作りうるCO2分子のみが取り込まれるため、CO2の高い選択性が期待されている。
【昭和電工株式会社】

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