一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ PMT/vPvM物質による水質汚染が深刻とする調査結果を報告
【水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2023.09.29 【情報源】ドイツ/2023.09.05 発表
ドイツ連邦環境庁(UBA)は、PMT(難分解性・移動性・毒性)/vPvM(高難分解性・高移動性物質)物質に関して水質調査を含む4件の調査を新たに実施した結果、これらの物質がこれまで知られていた以上に検出され、これらの物質の環境への排出を最小限に抑えるよう早急に対策を取る必要性を示した。調査では飲料水供給業者13社の対象流域における水質分析において、サンプル全てから該当物質が検出された。連邦環境庁が作成したREACH登録データベースを基にした259のPMT/vPvM物質のリストにより、今後、関連業者や消費者は、取り扱う化学物質がPMT/vPvM物質であるかを確認することができる。
連邦環境庁のメスナー長官は、「化学産業はPMT/vPvM物質の排出を最小限に抑える義務がある。飲料水資源がこれらの物質で汚染されれば、それを改善することはほとんど不可能であり、莫大な労力と費用が必要となる」と警告した。
【ドイツ連邦環境庁】