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環境ニュース[海外]

国際エネルギー機関、世界のグリッドに関する初の報告書を発表し、早急の整備を要請

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2023.11.01 【情報源】国際機関/2023.10.17 発表

国際エネルギー機関(IEA)は、世界のグリッド(送配電網)の現状を述べた初の報告書「電力網と確実なエネルギー移行」を発表した。報告書によると、接続を待つ再生可能エネルギー容量が2022年の追加容量の5倍の1,500GWもあるなど、グリッドの整備はクリーンエネルギー技術の急速な進展に遅れをとっており、気候目標達成とエネルギー移行が阻害されている。各国政府と開発・運用者は、広範な相互接続の拡大やデジタル化など整備・大規模投資、管理・規制の改善が必要だという。
気候目標達成には、2040年までに8,000万kmの増設・更新が必要である。投資は2030年までに倍増しなければならないが、特に途上国で停滞している。整備の遅れは、2030〜2050年の累積炭素排出量を600億トンも増加させる。これは、世界の電力部門の過去4年間の排出量に匹敵するという。これにより気温上昇は1.5℃を優に超え、40%の可能性で2℃を超える。報告書はさらに、整備は5〜15年の長期を要するため早急な着手をと求めている。
国際エネルギー機関

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