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環境ニュース[海外]

世界気象機関、気候変動が砂塵嵐を増加させると警告

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2023.11.06 【情報源】研究機関/2023.10.19 発表

世界気象機関(WMO)は「風送ダスト年報2022」を発表し、気候変動が砂塵嵐を増加させると警告した。2022年に、ダストの世界平均地表面濃度は、アフリカ西部・中部、アラビア半島、イラン高原、中国北部・西部からのダスト供給の増加により、前年からわずかに上昇した。最高濃度はチャドのボデレ低地で、ひじょうに濃度が高かったのは、中南米、アフリカ中部、スペイン、紅海、アラビア海、イラン高原、ベンガル湾、南アジア、タリム盆地、アフリカ西部からカリブ海に至る地域である。
発生のホットスポットは、これまでと同様、今後も中東地域と考えられ、飛散被害の可能性は、アフリカ西部からカリブ海に至る地域、地中海、アラビア海、ベンガル湾、中国中部・東部、韓国、日本に及ぶ。気候変動による高温や水文循環の変化に加え、過剰取水や不全な土地管理などの人間活動が砂塵嵐の発生を増加させ、現在、年20億トンのダストが大気中に供給されている。温暖化が大きく進行する社会経済シナリオでは、21世紀末に砂塵嵐の発生は著しく増加するという。
世界気象機関

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