世界経済フォーラム、エネルギー需要に関する行動は経済成長、年2兆ドルの節約、排出削減をもたらすと報告

【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2024.01.23 【情報源】研究機関／2024.01.08 発表

世界経済フォーラムは、エネルギー需要の強度削減を目指す企業行動により、世界経済は年間2兆ドル超を節約でき、排出削減と同時に成長促進、競争優位も可能とする調査結果を公表した。調査では国際ビジネス評議会（世界のエネルギー消費の3％を占める）を構成する120人超の最高経営責任者の協力を得た。

報告書は企業が今すぐ実行できる実践的なエネルギー需要策として、建物・産業・輸送のエネルギー強度削減（AIを用いた、生産ライン設計・エネルギー効率・バリューチェーン連携等の最適化）を紹介し、需要重視の行動の可能性は膨大で、全部門で短期的・費用効率的にエネルギー需要を31％削減可能と指摘。こうした行動は成長と生産性向上をもたらすと同時に、COP28で定めたエネルギー効率改善率（2030年までに倍増）に必要な変化を促し、パリ協定の目標達成への軌道に乗るよう世界を支援するという。一方、エネルギー需要削減に取り組む企業を支援する規制の不足も指摘され、変革を促すため官民の連携が必要としている。

【世界経済フォーラム】