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環境ニュース[国内]

国内で販売が確認された無登録農薬PCNBからダイオキシン類を検出

健康・化学物質 ダイオキシン】 【掲載日】2003.04.25 【情報源】農林水産省/2003.04.25 発表

 農林水産省は平成15年4月25日、国内で販売が確認された無登録農薬のうち、土壌殺菌剤に使われていたPCNBからダイオキシン類が検出されたと発表した。
 同省では、14年7月に国内の一部業者による無登録農薬の輸入・販売が明らかになったことをきっかけに、全国で立入検査を行い、これまでに44都道府県の約270の業者が約4、000戸の農家に10種類の無登録農薬を販売していたことを確認。うち保管在庫のあり、化学構造からダイオキシン類の含有が疑われたPCNBと殺菌剤ミクロブタニルについて分析調査を実施していた。
 このうちミクロブタニルについては農薬中のダイオキシン類の検査基準未満であったが、PCNBでは1グラムあたり0.97〜3.4ng−TEQのダイオキシン類が検出されたという。
 同省ではこれまで、無登録農薬として販売されたPCNBを保管するよう指示していたが、今回の分析結果を踏まえ、ダイオキシン類の発生の問題がない処理か、処理が行われるまでの厳重な保管を指導するよう各県に通知する方針だ。
 なおPCNBは土壌処理殺菌剤で作物に直接施用されることがなく、土壌中のダイオキシン類も水に溶けにくいことから、同省はこれまでもPCNBによる作物へのダイオキシン類の付着・吸収はほとんどなかったと考えられると説明している。【農林水産省】

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