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環境ニュース[海外]

EPA ぜん息啓発月間スタート

健康・化学物質 公害予防/被害】 【掲載日】2001.05.09 【情報源】アメリカ/2001.05.01 発表

 EPAのホイットマン長官は1日、ぜん息に対する認識を高めるため、フィラデルフィアにおいて、ぜん息啓発月間を開始した。フィラデルフィアを訪問中、同長官はトーマス・ジェファーソン大学に対し、フィラデルフィアにおける総合的なぜん息ケア事業(asthma care project)のために11万ドル(1320万円)の補助金を提供した。
 ホイットマン長官は、「ぜん息に関する報告件数は過去20年間で2倍以上となっており、就学児童の約13人に1人がぜん息で苦しんでいる」と述べた。
 さらに同長官は、ぜん息罹患者を、症状を悪化させうる環境リスクから保護するため、最近、ブッシュ大統領が、ディーゼルバスおよびディーゼルトラックによる汚染を減少させ、クリーンなディーゼル燃料の使用を求める規則を承認したことにも触れた。
 疾病管理センター(The Centers for Desease Control)によると、ぜん息に苦しむ人は全米で約1700万人おり、そのうち500万人が子供であると推定している。ぜん息のため子供が病院を訪れる回数は毎年10万回に上る。これには20億ドル(2400億円)近くの費用がかかり、1000万授業日が子供から奪われる結果となっている。
 EPAは保健社会福祉省(the Department for Desease Control)およびNPOと協力して、屋内外におけるぜん息発作の原因物質に関する認識を高めるよう取り組んでいる。屋内における発作の原因としては、間接喫煙、チリ、ダニ、カビ、ゴキブリ、その他の害虫などがあり、屋外におけるものとしては、地上レベルオゾン、スモッグおよび粒子状物質、すすなどがある。
 EPAは、これから3年間に渡り、テレビ、ラジオ、新聞、バスおよび地下鉄において政府広報のメディア・キャンペーンを実施する予定である。このキャンペーンにより、慢性疾病としてのぜん息に対する認識を高めること、および発作の誘因やその防止に関する情報を広く知らしめることを目的としている。【EPA】

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