環境に配慮した農業に　総額17億ポンドの補助

【自然環境 身近な自然の保全】 【掲載日】2004.08.09 【情報源】イギリス／2004.07.22 発表

　ベケット環境大臣は、環境に配慮した持続可能な農業を促進するため、総額総額17億ポンド(約3430億円)の補助金を支給することを発表した。また、農業向けの新たな環境基準に盛り込まれる、一連の対策も同時に発表した。
　共通補助金を受ける農業者は、環境、動物の健康・福祉、公衆衛生などに関する既存のEU法令を満たすとともに、農業的にも環境的にもよい状態に農地を維持しなければならない。イングランドの農業者に対しては、補助金を得るために、環境、土壌、野生動物の生息地及びランドスケープなどに特に配慮するための新たな「クロス・コンプライアンス」基準を満たすことが求められる。今回発表された、「負担の少ない、常識ある」一連の対策は、クロス・コンプライアンス基準を構成するもので、生垣や溝の中心線から2m以内で肥料や農薬の散布を行わないことなどが盛り込まれている。追加的な対策を講じる農業者は、新しい農業・環境スキームである、入門レベルのスチュワードシップ・スキームに申し込むこともできる。【イギリス環境・食糧・地方事業省】