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環境ニュース[国内]

神栖町の農業用井戸水と米からジフェニルアルシン酸検出

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2004.09.17 【情報源】厚生労働省/2004.09.16 発表

 平成16年9月16日に茨城県が、同県神栖町の農業用井戸水とその水を使用した産米から有機ヒ素化合物ジフェニルアルシン酸が検出がされたと発表したことを受け、厚生労働省はこの問題に関するQ&Aを作成し、同日中に公開した。
 県の発表によると分析を実施した45本の農業用井戸のうち、5本からジフェニルアルシン酸が検出され、この水を使って栽培していた4か所の米からもジフェニルアルシン酸が検出された。
 厚生労働省のQ&Aでは「ジフェニルアルシン酸を含む米を食べても大丈夫か」「ジフェニルアルシン酸検出米は食品衛生法違反ではないか」の2問を設問。
 それぞれ「検出された米を常食していた生産者とその家族の毛髪や手足の爪からはジフェニルアルシン酸が検出されておらず、この米の一般流通量は約5.5トンと限定されていたことから、一般消費者がこれらの米によって、健康上の悪影響が生じる懸念は極めて少ない」、「食品衛生法では有毒・有害な食品の販売を禁止しているが、ジフェニルアルシン酸の毒性に関する知見は現時点では限定されており食品衛生法違反と判断することは困難」と回答している。
 ジフェニルアルシン酸は戦後製造されていない化学物質で、神栖町の汚染があった地域周辺には第二次世界大戦中に旧日本軍中央研究所と航空隊の神之池飛行場が設置されていたことがあるため、これらの施設との関連で汚染がおこったと推測されている。【厚生労働省】

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