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環境ニュース[国内]

内分泌かく乱物質についての新取組方針「ExTEND 2005」公表

健康・化学物質 環境ホルモン】 【掲載日】2005.03.14 【情報源】環境省/2005.03.14 発表

 環境省は内分泌かく乱物質について、今後の新たな取組みの方針を示す「化学物質の内分泌かく乱作用に関する環境省の今後の対応方針について−ExTEND 2005−」を2005年3月14日に公表した。
 「ExTEND 2005」は1998年5月策定・00年11月追加・修正の「環境ホルモン戦略計画SPEED’98」に最新の科学的知見を反映したもの。
 今後の取組みの柱として(1)実験によって検証することが困難な生態系への影響を調べるための野生生物の観察の推進、(2)生態系やヒトの健康への影響を捉えるための環境中濃度の実態把握や暴露状況の把握、(3)内分泌かく乱作用のメカニズムを解明するための個体レベルと細胞・分子レベルの変化の把握と、両者の関連性の調査、(4)生態系への影響を中心とした評価手法の確立と試験の実施、(5)総合的なリスク評価の実施、(6)将来的なリスク管理検討が可能な体制づくり、(7)正確な情報提供とリスクコミュニケーションの推進−−の7点を提示。
 このうち(4)については「SPEED’98」のように、特定の物質をリストアップするのではなく、全化学物質の中から、既存化学物質規制、国内の使用実態、国際機関が公表した報告などを参考に改めて試験対象物質を選定すること、(2)については膨大な化学物質に対する調査能力には限界があるため、環境省が1974年から取り組んでいる化学物質環境実態調査などの機会を活用して、内分泌かく乱物質についても調べていくとの方針が示されている。
 なおタイトルの「ExTEND 2005」はEnhanced Tack on ENdocrine Disruption(内分泌かく乱物質への取組み強化)の頭文字に文章の作成年である2005を添えたもの。【環境省】

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