電気自動車の充電スタンドの普及阻害要因
登録日: 2003年04月10日 最終回答日:2003年04月12日 大気環境 交通問題
No.2139 2003-04-10 11:47:48 Mita Yuichi
電気自動車のユーザにとって、外出先の充電スタンドの存在は、安心感が生れ、また走行距離を伸ばせるなどのメリットがありますが、なかなか普及していません。
普及の阻害となっている要因はなにでしょうか。
どなたかご教示ください。
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No.2156 【A-1】
Re:電気自動車の充電スタンドの普及阻害要因
2003-04-12 09:07:00 百足 (
「スタンド」と称するからには最低でも車2,3台分のスペースを確保する必要があると思います。「充電スタンドに来たものの、他車が充電中だったので、自分の番がくるまで1時間も待たされたよ〜」といった事態は極力避ける必要があります。
とはいうものの、現状では充電スタンドに電気自動車が列を作るほど利用されるとも思えず、事実上デッドスペースになってしまいます。商業用地(駅周辺、小売店、ホテル等)では有効な土地利用法とは思えません。公共施設の敷地内であれば可能かもしれませんが、障害者用の駐車スペースの他にスタンド用のスペースを確保するわけですから、利用者(住民)の理解を得るには工夫が必要です。
これが水素ステーションであれば、燃料電池車の認知度と相まって、事業者の環境対策の一環としてアピールできますし、CNG,LPGスタンドの場合は利益を得ることも可能です。
電力の小売りが完全自由化されていない現状では、電気代を誰が負担するかという問題もありますし、「コンセントがあるだけ」の充電スタンドではアピール度にも欠けます。
電気自動車が増えてスタンドの利用者増が見込めれば状況も変わってくると思いますが、まさに卵が先か鶏が先か、という話です。
インフラが整っていない点は水素ステーションも同じですが、国内外を問わず自動車の主要メーカーが燃料電池車と電気自動車のどちらに開発の力点を置くか(置いているか)、ということも大きいと思います。
回答に対するお礼・補足
ご回答ありがとうございました。
(お答えいただいたことに気づくのに時間がかかってしまい、お礼を申し上げるのが遅くなってしまったことをお許しください。)
問題点として、以下のポイントがあることが、理解できました。
1.充電スタンドの設置によって、その利用者から料金収入を得て、収益を上げることは、現状では難しい。(電気事業法の規制により、充電用の電気料金の負担は、利用者に請求できない)
2.1台の車両の占有時間が長いと、他の車が利用できない。
3.占有のスペースが必要である。
これに加えて、設置コストの問題もあるのでしょうね。
充電スタンドについては、電気自動車をはじめ、電動アシスト自転車、電動スクータ、電動シニアカー、電動車いす、など、最近利用者が増えている、小型の電動車両にとっても、外出先での設置があれば、利用者の利便性が向上すると考え、現状での設置普及が進んでいない問題点を理解するために、質問させていただきました。
ありがとうございました。参考にさせていただきます。
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