一般財団法人環境イノベーション情報機構

環境Q&A

下水と焼却、どちらが環境負荷が低いか? 

登録日: 2003年05月29日 最終回答日:2003年06月17日 ごみ・リサイクル ごみ処理

No.2476 2003-05-29 15:36:35 michi

下水や浄化槽の負荷を低減するのに、生ごみ部分は取り除くほうが良いと言われています。

ここで疑問なのですが、
生ごみは取り除いて燃えるごみとして捨てたら、
焼却の時にエネルギーを使い、環境に負荷がかかります。

下水等にディスポーザーなどで流した場合と、
燃えるごみとして捨てた場合はどちらが環境にとって
悪いのでしょう?

単純に比べることは難しいとは思いますが、
何か参考になるご意見お持ちの方お願いいたします。

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No.2491 【A-1】

Re:下水と焼却、どちらが環境負荷が低いか?実情は

2003-05-30 13:55:52 大阪府 / kisokou

同じ疑問をお持ちの方が多いと思われますので、私の調べた範囲での意見を述べさせて頂きます。

生ごみは大量の水分を含んでいるので、ゴミ回収と焼却に負荷が掛かります。ゴミ回収車の排気ガスとごみ焼却場のダイオキシンなど大気汚染に影響します。
ディスポーザーは直接には環境への負荷はないと考えられます。但し下水道には負荷が掛かります。家庭の下水管はもとより、公共下水道についても清掃の頻度を上げる必要があるかもしれません。現在の浄水場の能力からして河川や海洋への環境汚染の影響はないでしょう。一部の下水道では大雨の時にあふれて、下水がそのまま河川に流れるものありますが、下水全体からみて家庭生ごみの影響は無視できる範囲でしょう。何れも公のデータはありません。
今では、生ごみの焼却負荷削減とディスポーザーによる清潔な台所の実現の両方を満足するものとして、生ごみを粉砕・乾燥・焼却できる「ディスポーザー タイプの生ごみ処理機」が販売されるようになりました。

No.2493 【A-2】

Re:下水と焼却、どちらが環境負荷が低いか?

2003-05-30 15:03:19 東京都 / 君山銀針

ディスポーザーの議論は
フォーラムのほうで詳細にされていたことがあり、
http://www.eic.or.jp/forum/details.php3?serial=211
に情報がたくさんありますので読んでみてください。

なおここでのこの議論の前提になったのが
北海道歌登町で国土交通省が実施した
下水道普及地域でのディスポーザー(浄化槽がなくごみを除去しないタイプ)
の使用実験。

この実験は
http://www.eic.or.jp/news/detail.php3?serial=2963
にも紹介されていますが、導入後は1人あたりの下水道への排出汚濁物質量が20%〜50%程度増加。廃棄物量は半減したということです。

ただし、ごみを除去しないタイプのディスポーザーの利用は排水の汚濁発生プラス結局下水道に流れ込んだ廃棄物をどこかで処理しなくてはならないということであきらかに問題は多いと思います。下水道がつまるおそれもあります。

浄化槽のあるタイプのほうはもうちょっと微妙で、下記にきたさんや私の回答があります。http://www.eic.or.jp/QA/bbs02.php3?serial=1876
ただし浄化槽のあるタイプでも結局、浄化槽にたまった汚泥を市町村の一廃として処分する可能性が高いとしていますので、結局お金とエネルギーをかけて、わざわざ(1)水をいったん汚染し浄化、(2)ごみ収集を迂遠化−−をしている気もします。

No.2498 【A-3】

Re:下水と焼却、どちらが環境負荷が低いか?

2003-05-30 18:22:39 現場経験者

エントロピー収支を考えれば研究したり、議論する必要もないほど答えは明らかです。
ごみと下水をまぜこぜにするのは物質を拡散させることですから明らかにエントロピーを増大させ、回収のため(汚泥脱水ケーキとして加工する)大量のエネルギーを必要とするので、社会全体から見ると環境負荷を増大させます。
下水汚泥も大部分は焼却されているのですから、ごみとして焼却した方がエネルギー回収もできるので、効率的であることは明白です。
また、生ゴミだけがゴミではないので、ごみ処理システムが不要になるわけではありません。
ごみとして回収できるものはごみとして回収するという当たり前のことが環境負荷を減らすことになると思います。
見かけのゴミ量が減ることにそんなに魅力があるのでしょうか?

No.2510 【A-4】

Re:下水と焼却、どちらが環境負荷が低いか?

2003-06-02 09:59:52 大阪府 / kisokou

君山銀針さんの回答に「歌登町下水道ディスポーザー社会実験 中間取りまとめ」について触れられ、下水道への排出汚濁物質量が20〜50%程度増加し、明らかに問題は多いように述べられていますが、問題はありません。レポートの読み違えと思われます。
生ごみを砕いて下水道に流すのですから、負荷が増えるのは当然です。それが問題になるどうかです。このレポートでは問題であるとは述べられていません。管きょへ堆積物が増えるのも当然です。しかも処理場への影響は殆んど認められていない。
ディスポーザー普及時の影響判定の考え方(案)において、管渠施設への影響として、管渠の清掃頻度を増やすなど維持管理上の検討が指摘されていますが、家庭生ごみ処理の諸問題改善の利点に比べ無視できるものでしょう。

プレスリリースは以下の通です。参考にしてください。

国土交通省プレスリリース「歌登町下水道ディスポーザー社会実験 中間取りまとめ」より
 2.社会実験から得られた知見
(1)下水道への影響検討
負荷量原単位
 汚濁負荷量原単位(一人あたりの排出される汚濁物質量)は、ディスポーザーを導入することにより、20%〜5
0%程度増加することが推計された。
管きょ調査
1. ディスポーザーの設置後に、設置地区下流の管きょ約400mまでの区間を調査したところ、設置前には確
認されなかった堆積物が調査区間の10%程度の範囲で確認され、ディスポーザーの設置により堆積物は
明らかに増加していた。
2. 堆積物中には卵殻や貝殻様の物体が多く含まれており、また管内にはスライム状の有機性付着物が多
数発生していた。
3. 粉砕された生ゴミを多く含む下水ほど、硫化物の発生量が多いことが確認された。
処理場調査
 ディスポーザーを、下水道に接続している世帯の約15%に導入した段階では、処理水質、発生汚泥の変化等の
処理場への影響はほとんど認められなかった。引き続きディスポーザー設置世帯が増加した段階での調査を継続
する。

No.2511 【A-5】

Re:下水と焼却、どちらが環境負荷が低いか?

2003-06-02 11:09:42 東京都 / 君山銀針

>下水道への排出汚濁物質量が20〜50%程度増加明らかに
>問題は多いように述べられていますが、
>問題はありません。レポートの読み違えと思われます。
>生ごみを砕いて下水道に流すのですから、
>負荷が増えるのは当然です。
>それが問題になるどうかです

私の回答も
「下水道への排出汚濁物質量が20%〜50%程度増加。廃棄物量は半減した」
というデータを示し、「あきらかに問題は多いと思います」という私の見解を述べさせていただいたものです。

なお、下記の回答に示したフォーラムの中の議論にもありますが、このタイプのゴミを流すディスポーザーは「問題が多い」というのが多くの自治体の見解になっていまして、ホームページ上でもそのことを書いている情報が多くあります。(特に書きませんでしたがこういったことも踏まえています)

以下を参照下さい。

札幌市 ディスポーザーについて
http://www.city.sapporo.jp/gesui/html/ge0204.htm

東京都 ディスポーザ使用自粛のお願い
http://www.gesui.metro.tokyo.jp/onega/in0001.htm
http://www.gesui.metro.tokyo.jp/onega/in0001_2.htm

名古屋市 ディスポーザ(生ごみ粉砕機)は、使用しないようお願いします。
http://www.water.city.nagoya.jp/wish_pages/dispoza.html

横浜市  下水道と河川のQ&A ディスポーザを設置していいですか?
http://www.city.yokohama.jp/me/cplan/mizu/qa/haisui/004.html

また上記の回答中にも示されており、
http://www.eic.or.jp/forum/details.php3?serial=213&sort=1&pos=0&category=33
でも指摘されていますが、現在は(財)日本下水道協会が「下水道のためのディスポーザ排水処理システム性能基準(案)」http://www.jswa.jp/03_news/06_desposa/ を作成。(これは浄化槽設置タイプです)これにあったものでなければ導入できないとの判断を示しているところが多くなっています。

No.2513 【A-6】

回答ありがとうございます。

2003-06-02 15:02:05 michi

皆さんご回答ありがとうございます。
過去のフォーラムも読ませていただきました。
自分がひどく勉強不足のまま質問したことが良く分かりました。
そのため、皆さんの意見を100%理解出来てはいないかもしれませんが、
現状では、その地域の状況によって、
ディスポーザーのメリットが大きい部分と、
デメリットが大きい部分があることを知りました。
ゴミ収集に関わる費用、エネルギーや、
下水処理施設の設置状況、費用・エネルギー、
またはその施設構造とディスポーザーとの関連等、
抽象的な意見の述べ方ですが、
自分が思った以上にいろいろな条件がかかわってくるのですね。
皆さんの貴重なご意見参考にさせていただきます。
ありがとうございました。

No.2516 【A-7】

Re:下水と焼却、どちらが環境負荷が低いか?

2003-06-03 09:54:13 クマムシ


>しかも処理場への影響は殆んど認められていない

この処理場の場合は、処理能力に余力があった
ために、たまたまディスポーザ排水に対応でき
たにすぎません

基本的に、大都市の処理場は処理能力に余力が
ありませんので、排水処理への影響は必至でしょう

仮に、処理能力に余力があったとしても、下水道
整備の計画途上でたまたま余力があるにすぎませ
ん順調に計画が進展すれば、余力はしだいに無く
なるのです

よって、処理場への影響は必至であり、影響が認めら
れないケースはあくまで特殊なケースとなります


よって、君山さんの認識が妥当と思われます。

No.2568 【A-8】

Re:下水と焼却、どちらが環境負荷が低いか?

2003-06-09 16:49:54 大阪府 / kisokou

クマムシさんのご意見拝見しました。
今問題なのは、ディスポーザーが本当に下水道に対して問題なのか?という疑問なのです。
 歌登町のレポートによると、処理場まで影響が及ばないとの内容です。皆さんは「ディスポーザーは環境に悪い」との前提(お役所流に言うと 前例)で考えていませんか?
処理場での具体的影響を示すデータは目にしたことがありません。あれば教えていただきたい。ゴミが増えたら環境に影響するとの短絡的な思いで「生ごみ収集のいらない良好な環境での文化生活」を妨げてはならないと思います。

No.2572 【A-9】

Re:下水と焼却、どちらが環境負荷が低いか?

2003-06-10 14:03:07 クマムシ


>今問題なのは、ディスポーザーが本当に下水道に対して問題なのか?という疑問なのです。

現時点では、「既設の下水道に対しては問題がある」という結論になります

国土交通省・下水道部の調査「ディスポーザ普及時
の影響判定の考え方(案)」は、全体的にそのよう
な報告になっています。

>歌登町のレポートによると、処理場まで影響が及ばないとの内容です。

あくまでも能登町のケースであり、このケースを
大都市での下水道に当てはめることはできません
そもそも、ディスポーザのニーズが最も高いであ
ろう大都市部では合流式下水道であり、合流式下
水道地域でのディスポーザの使用は『避けるべき』
と、国交省・下水道部の「調査」では報告してい
ます。



>皆さんは「ディスポーザーは環境に悪い」との前提(お役所流に言うと 前例)で考えていませんか?

そうではありません
既設の下水道にとっては「ディスポーザ」は影響
が大きいと予想されるから、慎重に判断すべきだ。
と言っているにすぎません


>処理場での具体的影響を示すデータは目にしたことがありません。

国土交通省・下水道部の調査「ディスポーザ普及
時の影響判定の考え方(案)」において、具体的
な影響を示しています


>「生ごみ収集のいらない良好な環境での文化生活」を妨げてはならないと思います。

生ゴミ収集がないのがどうして文化的生活なので
すかね?
それじゃ、まるで“くみ取り便所は文化的じゃな
い”と言っているのと同じですよ
それって、おかしいと思いません?

そもそも、「規制」をクリアすればディスポーザ
は設置可能なのですよ
もちろん、設置の費用は利用者の自己負担です
けど(当然ですよね)

まあ、とにかく、ディスポーザについては、検討
すべき課題がたくさんあるんですよ

No.2576 【A-10】

Re:下水と焼却、どちらが環境負荷が低いか?

2003-06-10 18:43:04 大阪府 / kisokou

> 現時点では、「既設の下水道に対しては問題がある」という結論になります
下水道に影響があるのは当然ですが、それが問題となる具体的な事実が無いのです

> 国土交通省・下水道部の調査「ディスポーザ普及時の影響判定の考え方(案)」は、全体的にそのような報告になっています。
当レポートは、影響に応じて、管渠の清掃回数の増加を考慮する必要があるなど、管理上の留意事項を示しているもので、やはり、問題点としているものではありません。

>あくまでも能登町のケースであり、このケースを大都市での下水道に当てはめることはできません。
歌登町の事実を元に大都会のケースを検討すべきです。
>そもそも、ディスポーザのニーズが最も高いであろう大都市部では合流式下水道であり、合流式下水道地域でのディスポーザの使用は『避けるべき』と、国交省・下水道部の「調査」では報告しています。
改善対策のない合流式下水道地域では、避けるべきでしょう。が、その他の問題の無い地域までディスポーザーを規制する必要はないでしょう。

>そもそも、「規制」をクリアすればディスポーザは設置可能なのですよもちろん、設置の費用は利用者の自己負担ですけど(当然ですよね)
一時「建築基準法」で規制しましたが、平成12年に建築基準法改正により、法的規制は廃止されたのです。にもかかわらず、いまでも自治体と業界によって「前例と横並び」が強く守られているに過ぎないのではないでしょうか?
環境面で本当に問題なら、直ちに規制すべきです。が、「問題が起きるかもしれない」との理由での規制は税金(行政費用)の無駄使いであると共に、消費者に不要な経費負担を強いることになります。

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