環境Q&A

No.32692 【A-3】

Re:ＣＯＤの白濁

2009-07-02 11:07:06 下水道職員 （ZWlc736

　硝酸銀を添加したときに直ちに現れる白濁物でしたら、先の方の回答にもにもあるとおり、試料水中の塩化物イオン（塩分）由来の塩化銀ですので、まったく問題ありません。反応式はAg+＋Cl-→AgClで、沈殿ができます。試料水中に塩化物イオンがあれば、CODの測定値が大きくなります。ですので、反対に塩化物イオンを残した状態で、CODの測定してはいけません。
　例えば、今回の質問者さんは排水の分析をしているようですが、もし塩化物イオンを測っていれば、試料水の塩化物イオン濃度によって、白色沈殿物の量が違うことに気が付くかもしれません。また、試料水の成分によっては、沈殿物が真っ白ではなく、黄色みがかった場合も有ります。CODの測定は、濃度によって検水量が違ってくるので、それによっても塩化物イオンの濃度が変わるので、沈殿量も違います。
　例えば海水や汽水を計る場合は、塩化物イオンが高いので、液の量の大きな変化を避けるため濃い硝酸銀（500g/l)を入れると、下水試験方法には書かれています。
　ついでに言えば、ＣＯＤ廃液の処理はどのようにしているでしょうか。一般的にはおおきなポリバケツ等にためておいて、上澄みと沈殿を分離させて、上澄みがいっぱいになれば水酸化ナトリウム等で中和処理して放流というのが多いと思います。この上澄みに銀イオンが含まれていると、そのまま流してしまいもったいないので、時折バケツに食塩（塩化ナトリウム）を入れて、常に塩化物イオンが存在する状態にして、塩化銀として全て沈殿させるようにします。沈殿した塩化銀は、有価物として引き取ってもらえます。

No.32689 【A-2】

Re:ＣＯＤの白濁

2009-07-01 21:12:14 papa （ZWlbd18

銀塩添加で白濁するのは検水中に塩化物イオンなどがふくまれるためです。これらのハロゲン化物イオンは過マンガン酸カリウムで酸化されるため正の誤差になります。
白濁するのは正常な現象です。
銀塩の添加量は通常は大過剰ですのでご心配には及びません。
海域、塩蔵品の脱塩水、廃棄物処理関係では標準的な添加量では当量に達しない場合もありますのでその場合の対応方法は分析書に記載されています。

No.32684 【A-1】

Re:ＣＯＤの白濁

2009-07-01 17:02:57 Commodore （ZWlb750

>排水分析でＣＯＤ（Ｍｎ）の測定を行っている者です。
>ＣＯＤを測定する時に、試料に硫酸、硝酸銀溶液を入て、
>過マンガン酸カリウム溶液を加えて沸騰水浴中に入れますが、
>硝酸銀を加えると試料が白濁してしまいます。
>蒸留水では白濁しないのですが・・・
>３０分加熱すると白濁は沈殿します。
>白濁した状態で分析を行っても良いのでしょうか？
>白濁の原因や対策等が分かる方がいましたら教えて下さい。
>すみませんがよろしくお願い致します。

硝酸銀が足らないことはありませんか？
硝酸銀が足らないともやっとした感じで白濁します。

すみません、言いたかったのは硝酸銀が適量だとすぐに沈殿
しますが、硝酸銀が不足気味だと白濁した感じになり、すぐ
に沈殿しないような状態になることです。