一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

過マンガン酸カリウム溶液のろ過について(COD-Mn) 

登録日: 2009年09月23日 最終回答日:2009年10月01日 環境一般 調査/研究

No.33392 2009-09-23 07:29:07 ZWlbc32 たんばりん

COD-Mn分析の試薬作成について教えてください。
滴定に用いる過マンガン酸カリウム溶液ですが、煮沸後に一昼夜放置して上澄みをガラスフィルターでろ過とありますが、
1.上澄みと言うことはろ過前に撹拌しなくて良いのでしょうか?
2.上澄みと言うことですが、どの程度の上澄みを使用して残りを捨てるのでしょうか?
3.なぜ上澄みを使用するのでしょうか?(全量ろ過ではなぜダメなのか?)
文献など調べてみましたが分からなかったのでもしご存知の方いましたらご教授願います。
宜しくお願いします。

総件数 2 件  page 1/1   

No.33459 【A-2】

Re:過マンガン酸カリウム溶液のろ過について(COD-Mn)

2009-10-01 19:10:05 approval (ZWlcb4d

 単に水に溶かした場合、過マンガン酸カリウムは還元性物質との反応が遅く、保存中に過マンガン酸カリウムの濃度が変化すると考えられます。そのため、加熱により反応を速めるとともに終了させ保存中の濃度変化を抑えます。一晩放置するのは、反応で生じた二酸化マンガン等の微粒子を熟成沈殿させるためです。ただ、微粒子はブラウン運動により完全に沈殿しないため上澄み液をろ過します。それでもフィルター孔径より小さい微粒子は混入すると考えられますので、標準作業手順書により管理する必要性を感じると思います。また、保存中の光分解を抑えるために褐色瓶に保存します。実務上は市販品を使用した方が楽です。

せっかくの善意が・・・。もったいないと感じます。

回答に対するお礼・補足

非常に分かりやすい回答ありがとうございます。
市販品で対応になりました。
ありがとうございました。

No.33402 【A-1】

Re:過マンガン酸カリウム溶液のろ過について(COD-Mn)

2009-09-24 03:40:04 火鼠 (ZWl8329

アホが、一言。
昔の試薬では、過マンガン酸カリは、二酸化マンガンの粒子がいっぱいあって、ろ過しなければ使えるものじゃなかった。
今の試薬は、出来がいいからそんなに問題ないかもしれないけど、フェリシアン化カリは、水で洗ってから使用とか、モリブデン酸アンモンは、古いと溶けにくいから、アンモニアを加えろなんて、書いてありました。(試薬メーカ説明)
過マンガン酸カリウムとか、蓚酸ナトリウムの評定液を作ろうなんて、今風の方は、考えないのでは?計量証明機関なら、記録の保管が面倒だし、17025関連の分析屋なら、まずやらない。トレーサブルにならない。
出来合いの、標準液使ったほうが楽。
過マンガン酸カリウムでしょ?なにに使う??酸化剤で、滴定でしょ?
水だって、有機物あるし、溶存酸素ってのあるから、1日放置しとけば中の有機物は、過マンガン酸に食われるのでは?食べた過マンガン酸は、二酸化マンガンでは??そんなもん分析にはいらんでしょ?だから、静置ろ過では?

回答に対するお礼・補足

おくれましたがありがとうございます。
たしかに市販の物のほうが火加減の調整もいらないし、ファクター設定もいらないので楽ですね。
そうすることになりました。

総件数 2 件  page 1/1