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環境Q&A

LCIAの保護対象「一次生産量」とは? 

登録日: 2010年02月07日 最終回答日:2010年02月19日 エコビジネス LCA

No.34120 2010-02-07 10:28:24 ZWl7727 todoroki

ライフサイクルアセスメント(LCA)手法の中の、
ライフサイクルインパクトアセスメント(LCIA)には
さまざまな統合化手法があり、
その中のLIME(日本発のLCIA手法)の中で、保護対象として、
「生態系 − 一次生産量」というものが規定されています。
これを小中学生に説明するためのネタの所在をご存知の方は
教えてください。
なお、
@検索サイトで「(LCA OR LCIA OR LIME) and 一次生産量とは」で
検索済みです
A従ってこの辺の資料は既に読みました。→
http://www.sos2006.jp/houkoku/pdf/4th.pdf
http://www.aist-riss.jp/main/modules/groups_alca/content0005.html

まず自分の中で相当の理解度がないと、
説明できないのは言うまでもありません。
しかし他の3つの保護対象はそれなりに説明できるつもりなのですが、
この「一次生産量」というやつだけは、
曖昧模糊として自分のなかでイメージが湧きません。

ちなみに私は宗教家でも思想家でもありません。

よろしくお願いします。
***********************************************************************
先日
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=34093で、
ZWld116 環境影響 さんが興味ある質問を投稿されました。
「環境側面抽出表→「人体の影響」を定量的に表現するには、
実はこのLCIA手法が有効と思います。」という議論を
深めさせてもらおうと思っていた矢先、
質問が締切済になってしまって残念なことをしました。

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No.34219 【A-2】

Re:LCIAの保護対象「一次生産量」とは?

2010-02-19 16:42:38 ronpapa (ZWlba5

ずっと気になっておりました。
先ずは↓ご紹介します。
  単純な陸上生物圏モデルを用いた平衡大気CO2濃度の予測(太田芳彦)
  http://www.imasy.or.jp/~mistral/thesis/thesis.html

個人的にウォッチしている商品別CFPとLCA関連の情報集めの過程で見つけましたが、ひょっとしたら求めておられること(小中学生に説明するためのネタ)の参考にもなるのではないかと思い、恥を覚悟でお知らせします。 かなり以前の記事であり、すでに目を通しておられる内容かもしれず、また現在ではさらに先に進んだ考え方が構築されているとは知りつつご紹介する次第です。
- 出典は同氏の卒論レポートのようです。
- 掲載ページに「総一次生産量」とあります。「植生パラメータ」の表などもありますが、私の基礎知識能力では理解できておりません。

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失礼しました〔削除修正〕2010/02/21 09:30

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。
また気にかけていただき、ありがとうございます。
太田芳彦氏著のご紹介の文献は、以前見たような気がしますが、
もう一回腰をすえて読んでみます。

別件の文献は、日本LCA学会の研究発表会講演要旨集ですか。
こちらも理解は難しそうですが、しっかり読み込んで見ます。

最後に、僭越なお願いを聞いていただき、ありがとうございました。
A-3の文章をこちらに移動させていただき、A-3を削除しました。。

No.34135 【A-1】

すみません。 私見と愚論でしかありませんが…

2010-02-09 17:47:47 ronpapa (ZWlba5

お世話になっています。 LCAに関してはtodorokiさんに触発されての理解を進めている身です。いつもありがとうございます。 深い知見も持たぬまま、社内的にカーボンフットプリント(CFP)にも関わることとなり、その為のPCR作りに必要となるLCAについても理解の途上にあります。 私の当該レスは、他の方々の意見や回答を得るための誘い水にでもなれば…という程度のものでしかありません。 ご容赦ご叱責ください。
【愚論】
なんだか「一次生産量」という言葉と表現では理解が難しそうに思いました。(LIMEもCFPもI教授が主幹となって進めておられますので、学究的な部分に理解が馴染まないところを感じます)
- 単純に表現すると、樹木など植物群の生成・育成における環境ダメージ(被害損失量)をその質量/乾燥重量(Dry Weight)の合計値で表現したもの(植物育成の機会損失も含めたマイナス数量値)ということになるのでしょうか。
- だから何か?どのように捉えて検証するのか?という疑問もあるのですが、「被害策定型影響評価システム」の図では、保護対象というか被害想定範囲としては、地球上の@人間社会とAその他の生態系への影響評価に区分され、さらにA生態系については、A-1.「生物多様性」と、A-2「.一次生産量」に分けて評価することになるようですが(この理解でいいのでしょうか?)、この人間以外のA生態系を動物と植物に区分する為に、A-1.「生物多様性」の対象は「主に動物系」とし、A-2「.一次生産量」の対象は「主に植物系」とするための分類法のようにも映りました。
- もしそうであれば、A-1.を「生物多様性」という言葉で表現するなら、A-2.は「植物多様性」と表現しても良かったような気がします。違っていれば大恥ですが、ボキャボラリィの欠如かなぁという気も…。
【後記】
私見というか私感です。原典を調べるべきとは思います。
全て目を通しておられるとは思いますが、以下を参考としました。
- 環境影響評価のためのライフサイクルアセスメント手法の開発
(1998〜2000年度 農林水産省環境研究プロジェクト)
 http://www.niaes.affrc.go.jp/project/lca/lca_r09.pdf
 http://www.niaes.affrc.go.jp/project/lca/index.html
- LCA日本フォーラムニュース各号
 http://www.jemai.or.jp/lcaforum/pdf/news/42.pdf
 http://www.jemai.or.jp/lcaforum/pdf/news/40.pdf

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。
ご指摘のように『人間以外のA生態系を動物と植物に区分する為に、
A-1.「生物多様性」の対象は「主に動物系」とし、
A-2「一次生産量」の対象は「主に植物系」とするための分類法』
という考え方もあるのですが、
1)だとすれば件のI教授が、保護対象の名称を「生態系 − 一次生産量」と
 持って回ったような名前にしたのはなぜか?
(だって「生態系 − 植物の生物多様性」と「動物の生物多様性」にすれば
 簡単明瞭でしょ?)
2)カテゴリエンドポイントの「土地損失」だけが「一次生産量」と結びついているのはなぜか?
(おっしゃるように「生物多様性」の対象が「主に動物系」とすれば
 土地の損失は「生物多様性」とも結びついているはず)
という別の疑問がわきあがってくるのです。
おっしゃる通り、原理原則に立ち返って調べてみることは重要なので、
添付していただいたURLも含めて少し読み返してみます。

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