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環境Q&A

pH(H2O)測定の際の土壌試料 

登録日: 2013年06月18日 最終回答日:2013年06月20日 水・土壌環境 その他(水・土壌環境)

No.39242 2013-06-18 15:39:09 ZWled15 みどり

植物の生育基盤として、土壌のpHを測定することがあるのですが、
土壌のpH(H2O)を測定する際の土壌試料の調整でわからないところがあるので教えて頂けますでしょうか。

「土壌環境分析法」ではpH(H2O)を測定する場合、なるべく未風乾新鮮土で測定するのが望ましいと書かれています。

日本緑化センターの「植栽整備基盤技術マニュアル」では、既存の知見は原則として風乾細土によるものなので生土での評価は困難で、生土での測定行わない方がよい、というようなことが書かれています。

ネットで調べても風乾細土、未風乾新鮮土どちらの方法を採用するべきかよくわかりません。

それと、土に2.5倍の水を加えるときに、土の水分相当量を差し引く方法がありますよね?
ですが、pH(H2O)とECを両方測定する場合にはECに合わせて土の2.5倍ではなく5倍の水を加えて測定してもよいくらい水の量は割と測定値にあまり影響しないそうなのに、やっぱり土の含水量も考えないといけないのでしょうか?

何分不勉強なもので宜しくお願いします。

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No.39250 【A-2】

Re:pH(H2O)測定の際の土壌試料

2013-06-20 06:15:57 たそがれ (ZWla61d

土壌環境分析法のみならず土壌養分分析法でも未風乾土に2.5倍の水(水分計算あり)となっていますので基本は押さえておいた方がよいと思われます。
風乾土の使用やECと一緒で5倍の水、というのはその方が簡単という理由からだと考えられます。
水の量によるpHの変化は純粋な水溶液なら2倍の希釈で約0.3移動しますが、土壌溶液では内在する成分が引き出されますのであまり動かない方に働きます。
逆に長時間風乾したままにしておくと土壌によっては有機態窒素の無機化やアンモニア態窒素の硝酸化でpHの変化が起こりえますので注意しましょう。

回答に対するお礼・補足

土壌養分分析法は見ていませんでした。
風乾によってのpH変化もありますね。気を付けます。

ありがとうございました。

No.39244 【A-1】

土壌のpH測定

2013-06-18 18:23:37 てぃーだ環感 (ZWld90

 緑化工事では、発注者(県・市町村の土木課)が現地で立ち会い(確認)ながら土壌を採取して、pHを測定するのが一般的です。
 このため、採取した土壌を風乾させている時間がなく、自然の状態(前日に雨が降っていれば湿潤状態。数日前から晴天であれば乾燥状態)で測定します。
 ※あくまでも個人的な経験では、湿潤・乾燥によるpHの違いは、殆どありません。
 土の粒径によりpHも違うのではないかとも思います。
 ・土粒子の「H+イオン」、「OH−イオン」が加えた水に作用してpHが変わるので、同じ重量(例:20g)の土でも、粒径が大きいと加える水との接触面積が小さくなり、逆に、粒径が小さいと水との接触面積が大きくなり、pHの値に違いがでるのではないでしょいうか。
 次に、加える水の量ですが、以下のように考えてみては如何でしょうか。
 pHの値が「1」変わる(例:pH7→8)ためには、土粒子の「H+イオン」または、「OH−イオン」の数が10倍になる必要があります。
 ※詳しいことは、「水素イオン指数」等で検索してください。
 このことから、極端に言うと、土(例:20g)に水を50gを加えた場合と、水を500g(50gの10倍)加えた場合のpHを比較すると「1」変わる(例:pH7→8)ということになります。
 ※実際には、このようにはならないのですが、これぐらい大雑把な操作(水:50g〜500g)でも良いということ。

 ◎ほとんどの植物は、幅広いpHに適応(生育)できるので、厳密な化学分析を行う場合でなければ、ある程度、適当な操作でも大丈夫なのではないでしょうか。

 ★もし、時間があれば、風乾土と未風乾土の両方で測定してみてはどうでしょうか。
 また、加える水の量を2.5倍〜5倍で測定するのも試してみてください。

 追記:緑化工事では、表層と深さ10cmの土を採取してpHを測定しています。

回答に対するお礼・補足

詳しく教えて頂き、ありがとうございます。

割と大雑把でもいいんですね。
いろいろな条件でも測定してみようと思います。
ありがとうございました。

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