一般財団法人環境イノベーション情報機構

環境Q&A

地域地域での種の差異について 

登録日: 2005年02月05日 最終回答日:2005年02月08日 自然環境 生物多様性

No.9396 2005-02-05 08:21:11 夕日

 生態系の錯乱防止が言われ、地域個体群や地域差などを重視して、同じ種類でもむやみに自然界に放してはいけないことは、理屈では(頭では)よくわかるのですが、具体的線引きがよくわかりません。仮に、動植物が自力で動けないと範囲ということでしょうか。
 また、例えば、絶滅しそうな動植物を繁殖させて野生に復帰させる時、特定の地域の系統が維持されていれば、それを繁殖させて野生復帰させるのでしょうが、仮に特定の地域の系統が維持されていなかったり、特定地域の系統では、存続が困難などの場合、どの範囲であれば外部から同種の生物(の遺伝子?)を移入することが許されるのでしょうか。種の個体数と多様性などを相対的に考慮して考えるのだとは思いますが、これについてのガイドラインや公式見解はあるのでしょうか。

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No.9410 【A-1】

Re:地域地域での種の差異について

2005-02-06 22:42:47 大阪府 / ひげ

 
過去の質問と回答にこの様なものがあります。
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=3921
ご質問が特定個体に言及されていないのですが、基本的には個別種についての判断が要求される問題だと思います。
それと、大局的に観て必ず必要になって来るのが生命倫理の問題です、科学的判断に加えて宗教的考察も重要です。

種の保全については、一見ミクロの問題でも突詰めるとマクロの問題で有る事が多いと感じています。
ご指摘の「線引き」と「ガイドライン」は非常に難問である事、そして多様且つ多面的考察が必要であると思っています。

回答に対するお礼・補足

ひげさんどうもありがとうございます。
なかなか答えが出ない問題なんですね。やはり。
特定個体や個別種を上げてご質問をしようと思ったのですが、かなり考えてやはり、ちょっとまずいかなと考えて書きませんでした。
もう少し勉強してみます。

No.9437 【A-2】

Re:地域での種の差異について

2005-02-08 00:14:30 きら

きらです。

遺伝子の解析が進み、地域の個体差がなくなってきていることが、わかってきています。

例えば、ホタルの発光サイクルが各地域で微妙に異なっていたものが、保護・再生・復元を目的に人為的に
養殖・放虫したため遺伝子が混合してしまっています。

同様のことが、メダカでもいわれています。

以上、ご参考までに。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。
なるほど。ホタルなどは、あちこちで放流をしていますものね。また、メダカなどは、あちらこちらのペットショップでも販売していますものね。
しかし、結局のところ、どの程度、遺伝的個体差があることが理想なんでしょうか?逆に、同一地域内だけで、繁殖を行っていると、余り近い範囲で、「血が濃く」(言い方が適当がわかりません。)なって、種の維持が困難になることはないのでしょうか。結局は、人為的な移動は行けないという結論となるのでしょうが、やはり、考えれば考えるほど、深みにはまってしまいます・・・

No.9452 【A-3】

Re:地域地域での種の差異について

2005-02-08 19:33:16 リカオン

自然林再生法の指針には、「遺伝的攪乱を防ぐ」ため「遺伝子のレベルでも出来るだけ周囲の材料に限定する」とありますが、具体的線引きとなるとケースバイケースで、ひげさんがおっしゃるように、各種別に判断が必要です。
種ごと、地域ごとに異なりますが、自然林再生においてはおおむね、重量級種子をつける種(ミズナラ・オニグルミ・トチノキなど)では歩いていける範囲内、軽量級の風散布種子でも20キロ圏内、中量級はその中間、が一応の目安になりそうです。(分厚いマニュアル思い切り要約!)

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。なるほど、自然林(植物の場合でしょうか)には、かなりのマニュアルがあるようで、しかも、結構客観的なんですね。やはり、個別の種の数とか、移動可能性等各種別に判断が必要ということよくわかりました。
ところで、先ほどキラさんへのお礼にも書いたのですが「遺伝子レベルで同一性を保持する」とした場合、近親交配的な問題が発生しそうだから、かえってだめだ、という問題が仮に発生したとしても、それは個別の種の判断ということであれば、合点がいきます(勝手な解釈かもしれませんが)

No.9453 【A-4】

Re:地域地域での種の差異について

2005-02-08 19:38:38 くろ

割り込み質問で申しわけありません。

きら様

>例えば、ホタルの発光サイクルが各地域で微妙に異なっていたものが、保護・再生・復元を目的に人為的に
>養殖・放虫したため遺伝子が混合してしまっています。

その結果、地域による発光サイクルの違いが無くなってしまったということでしょうか?

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