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魚つき林 環境用語

作成日 | 2009.10.14  更新日 | 2015.01.23

魚つき林

ウオツキリン  

解説

魚介類の生息、生育に好影響をもたらす森林。狭義には森林法(1951年)第25条に基く保安林として指定された「魚つき保安林」を指す。魚つき保安林は2002年3月現在、全国で約3.1万ha指定されている。

古くは、海面に森林の影が映ることなどにより魚が集まる効果(魚つき)に着目し、海岸斜面に存在する森林を魚つき林と言っていたが、近年では、海岸部に存在する森林ばかりでなく、生態系としての森と海のつながりという観点から森林の機能が再認識され、河川上流部の森林も広い意味で魚つき林と言われている。

宮城県の「牡蠣の森を慕う会」の活動(漁民を中心とした人々が河川の上流域に植林をする活動)など、森と海のつながりを取り戻そうとする運動が、「森は海の恋人」を合言葉に各地で展開されている。

海の生態系に好影響をもたらす森林の機能としては、(1)土砂の流出を防止して、河川水の汚濁化を防ぐ、(2)清澄な淡水を供給する、(3)栄養物質、餌料を河川・海洋の生物に提供する、等があると考えられている。

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