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環境ニュース[海外]

砂漠化対処条約、途上国の小規模農家を資金的に気象災害から守るインデックス保険を提案

地球環境 その他(地球環境)】 【掲載日】2025.09.10 【情報源】国際機関/2025.08.26 発表

砂漠化対処条約(UNCCD)は、途上国小規模農家の気象災害補償に向け新たな保険モデルを提案する報告書を発表した。
提案の保険は、持続可能な土地管理へのインセンティブを取り入れたインデックス保険で、農家を資金的に救済し回復力を強化するとともに、持続可能な農業の普及・食料の安全確保を目指す。

従来の農業保険は経年の気候データに基づき保険料を決定するが、インデックス保険は衛星観測によるリアルタイムの気象データをインデックス化し保険料を決める。
近年の予測不能の気象変化に即し、最初に支払う保険料も低減する。
これに農家が輪作や先進的灌漑など持続可能農法を採用すれば保険料が低減するなど行動科学に基づくインセンティブを取り入れる。

2025年12月の条約実施レビュー委員会でナミビアの試験事業の進捗報告、2026年のCOP17で成果報告が行われる。

この30年、農業の災害損害額は世界で3兆8,000億ドルに上るが、保険加入農家はアフリカで3%、途上国全体で20%にすぎず、農業基盤は損壊、砂漠化・土地劣化・干ばつが進行している。

砂漠化対処条約】

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