一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連食糧農業機関、家畜の健康と持続可能な畜産業のための取組を発表
【環境一般 その他(環境一般)】 【掲載日】2025.10.20 【情報源】国連/2025.10.01 発表
国連食糧農業機関(FAO)は、「第2回持続可能な畜産への変革に関するグローバル会議」(注)の成果をふまえ、動物の健康を増進し畜産業の持続可能性を高めることを目的とした一連の新しい取組を発表した。まずひとつが、「ワンヘルスに関する知識・インテリジェンス」と「持続可能な畜産への変革を促すイノベーション」それぞれに関するグローバルハブの立ち上げである。
この他にも以下の取組を行うという。
・動物の健康を守って家畜生産を支え、生計を守るための新しいビジネスモデルとなる「越境性動物疾病に対するグローバル・チャレンジ・プログラム」を導入する。
・開発途上国における飼料分野の潜在力を最大限に引き出すことを主な狙いとして、FAO飼料リファレンスセンターのネットワークを構築する。
・アグリフードシステムにおけるワンヘルスに関する初のグローバル会議を開催する(2026年予定)。
屈冬玉FAO事務局長は、会議の閉会に際し、これからは持続可能な畜産への変革を当たり前のことにしなければならない、と強調している。
(注)2025年9月29日〜10月1日開催。会議の焦点は、気候変動の緩和、温室効果ガス(GHG)の排出が少ない畜産システム、動物の健康と福祉、持続可能な飼養と繁殖、食料安全保障、イノベーションとなっており、政府や民間、農家、学術界、市民団体などから1,000人以上が出席した。
【国連食糧農業機関】