一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、過去10年で有害化学物質排出量は21%減と報告
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2025.09.08 【情報源】アメリカ/2025.08.21 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は「有害化学物質排出目録(TRI)分析報告書2023年版」を公表し、TRI登載化学物質の排出削減の取組の進捗を報告した。主な内容は以下。
・2014〜2023年に、TRI登載物質の環境中への放出量は21%減少。大気中へは32%減少。
・同期間に、製造部門は経済への寄与を13%増加させつつ、排出を15%削減した。
・同期間に、自動車製造部門は経済への寄与を34%増加させつつ、排出を14%削減した。
・2023年に、TRI登載化学物質の90%がリサイクル、エネルギー回収などの方法で処理された。
・2023報告年から、9種類のPFAS(ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)がTRIに追加され、PFASの登載は189種類となった。同年に61施設が160万ポンドのPFASを廃棄物として管理し、排出量は16%減少した。
・1998〜2023年に、鉛、水銀、ダイオキシン類、PFASなどを管理する企業は排出を54%削減した。同期間にGDPは74%成長した。
【アメリカ環境保護庁】