一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界気象機関、年内にラニーニャが発生する可能性はあるが高温は続くと発表
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2025.09.18 【情報源】研究機関/2025.09.02 発表
世界気象機関(WMO)は、「エルニーニョ・ラニーニャ現象アップデート」(2025年8月)を発表した。年内に中部・東太平洋熱帯域の海面水温が低下するラニーニャ現象が発生する可能性があるが、世界の気温は依然として平年より高く推移する見込みという。
エルニーニョ(ラニーニャ)現象に連動する熱帯域の大気循環、エルニ−ニョ南方振動(ENSO)は、2025年3月からエルニーニョ現象でもラニーニャ現象でもないENSO中立状態を示していた。
WMOは、2025年9〜11月に太平洋熱帯域における海面水温は、55%の可能性でラニーニャ現象の水準まで低下するが、45%の可能性でENSO中立レベルにとどまるとする。
同10〜12月には、ラニーニャ現象の発生確率はわずかに上昇し60%となる。
9〜12月にエルニーニョ現象が発生する可能性はほとんどない。
WMOの全球季節気候アップデート(GSCU)は、2025年9〜11月の気温は北半球の大部分、南半球の広い地域で平年より高く、降雨は緩やかなラニーニャ現象時に近いと予測する。
【世界気象機関】