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環境ニュース[海外]

イギリス、公海の生物多様性保全に向けた法案を提出

環境行政 法令/条例/条約】 【掲載日】2025.09.25 【情報源】イギリス/2025.09.10 発表

イギリス政府は、国家管轄権外の海域における海洋生物の多様性の保全に関する法案を提出すると発表した。

この法案は、イギリスが2023年に署名した国連の「国家管轄権外区域海洋生物多様性(BBNJ)協定」の内容を履行するための法的枠組となるものであり、同国による協定批准の前提条件になるという(批准には二次法の制定も必要)。

同協定は、いずれの国の管轄にも属さない海域(注)に海洋保護区を設置するための法的な仕組を定めた初の国際条約で、これにより、乱獲や資源の搾取につながりやすかった海域において海洋生物及びその生息地の保護が可能になる。
また、海洋遺伝資源から得られる利益の公正かつ衡平な配分についても定めがある。

環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、この法案の意義について、食料や酸素の重要な供給源である海を守り国の食料安全保障の支えになること、また、昆明・モントリオール生物多様性枠組における「2030年までに世界の海洋の30%を保全する」という目標の達成に向けて政府の取組を後押しすることなどを挙げている。

(注)公海と深海底。公海は世界の海洋面積の約3分の2を占める。

【イギリス環境・食糧・農村地域省】

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