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環境ニュース[海外]

ドイツ、連邦狩猟法にオオカミを記載、牧畜被害対策を強化へ

環境行政 法令/条例/条約】 【掲載日】2025.11.28 【情報源】ドイツ/2025.11.07 発表

ドイツ連邦農業・食糧・故郷省(BMLEH)とドイツ連邦環境・気候保護・ 自然保護 ・原子力安全省 (BMUKN)は、オオカミから牧畜動物を保護するための包括的対策に合意した。

これによりオオカミは連邦狩猟法への記載、各州によるオオカミの生息密度が高く保護状態が良好な地域における個体数管理の導入、被害を与えたオオカミに対する法的に安全な捕獲の承認、さらにアルプスなど保護策が困難な地域における牧畜被害を防止するための捕獲の承認が進められる。
また、柵や番犬などの牧畜保護策が重要であることから、資金面での支援が継続される。
補助金の拡充や支給額の引き上げについては、各州と協議し検討される。

ヨーロッパにおけるオオカミの個体数は過去10年で急増し、ドイツには現在209のオオカミ群が生息している。
2024年には約4300頭の羊や山羊といった牧畜が被害を受けた。
ドイツ政府は欧州委員会に対し、オオカミの保護状態が「良好」であることを報告しており、これにより、州政府が地域別に個体数管理を行う法的根拠が整っている。
また、連邦狩猟法へのオオカミの記載とそれに伴う連邦自然保護法の改正も法的基盤となっている。
さらに今年初めに、ベルン条約におけるオオカミの地位が「厳格に保護」から「保護対象」に引き下げられている。

【ドイツ連邦環境・気候保護・ 自然保護 ・原子力安全省】

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