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環境ニュース[海外]

世界初の廃棄物埋立枠取引スキームがスタート

ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2005.04.20 【情報源】イギリス/2005.04.01 発表

 イギリスで、埋立に回される生物分解性廃棄物の量を削減する主要な政策手段の一つとして、4月1日から、廃棄物埋立取引スキーム(LATS)がスタートした。
 市町村生物分解性廃棄物を埋め立てから回避することは、EU埋立指令(1999/31/EC)の中心的な目標である。イギリスは、2010年までに、埋立に回される市町村生物分解性廃棄物の量を1995年レベルの75%まで、また、2013年までに50%まで、2020年までに35%まで削減することを目標としている。
 イングランドの全ての地方当局に対して、埋立処分することのできる市町村生物分解性廃棄物の上限値が割り当てられている。これらの排出枠は取引することができる。埋立率を減らした当局は、余った排出枠を売ることができ、一方で、割り当てられた排出枠より埋立て量が多くなりそうな当局は、排出枠を購入する。使用しなかった割当て分を将来に備えて「貯蓄(バンク)」したり、あるいは将来の割当て分を「前借(ボロー)」したりすることもできる。
 取引やバンキングボローイングといった柔軟な制度により、各当局は、目標の達成に向け、それぞれの固有の事情に応じた、最もコスト・エフェクティブな戦略を立てることができるようになる。この制度によって、台所ゴミや植木の剪定くず、紙類などの市町村生物分解性廃棄物の量を大幅に削減することが期待される。【イギリス環境・食糧・地方事業省】

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