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環境ニュース[国内]

豊能郡美化センター元職員らの血液中ダイオキシン類濃度 16年度は10年比40.7%に低減

健康・化学物質 ダイオキシン】 【掲載日】2006.01.04 【情報源】厚生労働省/2005.12.28 発表

 厚生労働省は(1)大阪府豊能郡美化センター元職員らの血液中ダイオキシン類濃度の16年度追跡調査結果、(2)全国の廃棄物焼却施設職員に対して行った血液中ダイオキシン類濃度調査の16年度分析結果、(3)ごみ固形燃料(RDF)製造・焼却施設の気中ダイオキシン類実態調査結果をまとめ、平成17年12月28日に公表した。
 この調査は同省が中央労働災害防止協会に設置した「清掃作業従事者のダイオキシンばく露による健康影響に係る調査研究委員会」で実施しているもの。
 豊能郡美化センターについては、9年に同センターの一般廃棄物焼却炉の欠陥が原因となった周辺地域の高濃度ダイオキシン汚染が判明。廃炉が決定し解体されたが、10年にセンター元職員らを対象に調査を実施したところ、血液中のダイオキシン濃度平均値が一般住民のほぼ10倍にあたる脂肪1グラムあたり286.3pg−TEQの高濃度となっていることが明らかとなり、その後継続的に追跡調査が行われてきた。
 今回の公表内容によると、豊能郡美化センター元職員らの血液中ダイオキシン類濃度は調査初年度の10年度から比べると年々減少傾向にあり、10〜16年度まで継続的に調査を実施している13名の濃度平均値は、10年度調査の値の40.7%にあたる脂肪1グラムあたり113.1pg−TEQとなっていた。
 一方全国の廃棄物焼却施設職員を対象とした健康影響調査は11年度から実施されているもので、16年度は一般廃棄物焼却施設2施設と産業廃棄物焼却施設2施設で働く66名を対象に調査。66名の血液中ダイオキシン類濃度は平均、脂肪1グラムあたり15.8pg−TEQで、12年度に環境省が行った一般住民の測定値と同程度であった。
 また、RDF製造・焼却施設の気中ダイオキシン類実態調査は16年度に新たに実施されたもので、2施設7工程が対象。
 6工程の作業場所が管理すべき濃度基準に満たない「第1管理区域」とされたが、1工程(RDF焼却工程・灰溶融処理)の作業場所が管理すべき濃度基準の1.5倍を超える「第3管理区域」とされた。ただし厚生労働省は「第3管理区域」となった測定場所は、通常制御室から監視され、労働者の立ち入る場所ではないとしている。【厚生労働省】

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