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人と野生生物の蓄積状況など、ダイオキシン類に関する4種の調査の17年度調査結果を公表

健康・化学物質 ダイオキシン】 【掲載日】2007.03.05 【情報源】環境省/2007.03.02 発表

 環境省は、平成17年度の「野生生物のダイオキシン類蓄積状況調査」、「ダイオキシン類の人への蓄積量調査」、「ダイオキシン類による人の暴露実態調査」、「臭素系ダイオキシン類に関する調査」の結果を平成19年3月2日に公表した。
 このうち、野生生物のダイオキシン類蓄積状況調査は、「鳥類」、「海棲哺乳類」、「陸棲哺乳類」についてダイオキシン類の蓄積状況を測定したもので、10年度から実施されている。
 17年度調査では、鳥類ではカワウ、ハシブトガラス海棲哺乳類ではスナメリ、陸棲哺乳類ではタヌキ、アカネズミについて、ダイオキシン類の蓄積状況を測定。従来の調査と比べ明瞭な増減傾向は認められなかったが、環境中に排出されるダイオキシン類が減少しているにもかかわらず、その反映が遅い、もしくは少ないことから、今後も適切な生物種を対象に経年変化を観察していくことが重要だと指摘されている。
 人への蓄積量調査では、全国5地域の288名(男:135名、女153名、平均年齢44.3歳)に対してと、ダイオキシン汚染が過去に判明した大阪能勢町・埼玉県所沢市周辺の住民計42名(男:15名、女27名、平均年齢57.4歳)に対して血液中ダイオキシン類濃度測定を行ったが、このうち全国調査の血液中ダイオキシン類(注1)濃度平均値は、脂肪1グラムあたり26pg−TEQで、国内既存調査とほぼ同じ結果とされ、大阪能勢町と埼玉県所沢市周辺の住民の血液中ダイオキシン類濃度平均値も、昨年度までの結果と同レベルとされた。
 また、人への暴露実態調査では、16年度に政府機関や地方公共団体が行った各種調査を基に、人の経路別暴露量(人がさらされていたダイオイキシン量を経路別にまとめたもの)や、これをもとにした個人の総暴露量を推計したが、このうち個人の総暴露量は、1日体重1kgあたり1.43pg−TEQと算定された。摂取経路はこれまで同様、食事からの摂取が約9割以上(1日体重1kgあたり1.41pg−TEQ)を占めているとされた。
 さらに、臭素系ダイオキシン類(注2)に関する調査は、全国12地点で、大気、降下ばいじん、土壌、地下水、水質、底質水生生物(魚介類)、野生生物(鳥類、ほ乳類)、食事試料、ハウスダストの10媒体をそれぞれ採取し、臭素系ダイオキシン類検出状況を調べたもの。すべての環境媒体から臭素系ダイオキシン類が検出される結果となったが、臭素系ダイオキシン類の検出率、検出レベルは塩素化ダイオキシン類に比べ低いとされている。

(注1)ポリ塩化ジベンゾ−パラ−ジオキシン(PCDD)、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDFs)、コプラナーポリ塩化ビフェニル(Co−PCBs)をあわせた濃度。ダイオキシン類はPCDD、PCDFs、Co−PCBsの総称。(注2)臭素系ダイオキシンは通常のダイオキシン類の「塩素」の1つ以上が「臭素」に置き換わった物質。臭素系難燃剤が混入している家電製品のプラスチックなどが不完全燃焼すると発生するとされており、毒性は通常のダイオキシンと同程度とされている。【環境省】

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