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環境ニュース[海外]

貿易と気候変動 WTOとUNEPが報告書を初公表

エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2009.07.06 【情報源】国連/2009.06.26 発表

 「貿易と気候変動」の関係を解説する初めての報告書が、世界貿易機関(WTO)と国連環境計画(UNEP)によって公表された。
 これは、貿易と気候変動の相互関係を、(1)気候変動の科学、(2)経済、(3)多角的な気候変動対策、(4)各国の気候変動政策とその貿易への影響という4点から検証したもの。
 報告書は、貿易自由化と気候変動対策は、低炭素社会の実現に向けて、相互に支えあうことができると指摘。クリーン技術の移転の加速など様々な方法で、貿易や貿易自由化は、温室効果ガスの排出削減によい影響をもたらす可能性があるという。また、貿易自由化による収入の増加は、社会のダイナミクスを変え、環境基準の強化を求めるような豊かな社会への期待が高まる可能性があるという。さらに、貿易自由化と気候変動対策をきっかけに、新しいクリーン技術ビジネスを刺激するような地球規模のイノベーションにつながった証拠もあるとしている。
 この他、多くの国々で、温室効果ガス削減や省エネのために、規制や財政措置などが取られていることを踏まえ、こうした対策が国際貿易や多角的貿易システムに及ぼす影響についても強調。特に、税と排出量取引制度という2つのメカニズムを取り上げ、炭素リーケージの防止策、競争力の保護を目的とした政策についての議論などを取り上げている。【UNEP】

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