アスベスト被害救済制度に基づく指定疾病の認定のための医学的判定を実施　医療費適用対象累計2,431件に

【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2009.09.15 【情報源】環境省／2009.09.08 発表

　環境省は、アスベスト救済法（石綿による健康被害の救済に関する法律）に基づいて（独）環境再生保全機構に申し出のあった、医療費等の申請90件（注1）、特別遺族弔慰金等の請求35件（注2）に対して、認定疾病（中皮種及び肺がん）に関する医学的判定を9月8日に行い、結果を発表した。
　医療費等の申請では、90件中42件（中皮種37件、肺がん5件）が「認定疾病と判定」、7件（中皮種6件、肺がん1件）が「認定疾病でないと判定」、41件（中皮種28件、肺がん13件）が「判定保留」。
　また、特別遺族弔慰金等の請求では、『施行前死亡者に係るもの』に関しては、3件中「認定疾病と判定」はなく、1件（肺がん）が「認定疾病でないと判定」、2件（肺がん）が「判定保留」となった。『未申請死亡者に係るもの』に関しては、32件中14件（中皮種12件、肺がん2件）が「認定疾病と判定」、4件（中皮種3件、肺がん1件）が「認定疾病でないと判定」、14件（中皮種11件、肺がん3件）が「判定保留」となった。
　これまでの判定分とあわせると、医療費等の適用対象とする罹患事例の累計は2,431件件（中皮腫1,940件、肺がん491件）、特別遺族弔慰金等の適用対象とする判定件数は『施行前死亡者に係るもの』が130件（中皮腫4件、肺がん126件）、『未申請死亡者に係るもの』は76件（中皮腫65件、肺がん11件）となっている。
　なお、判定が保留された事例に対しては、(独)環境再生保全機構が申請者や医療機関に必要資料の追加提出を求め、改めて判定を行うことになる。

（注1）うち22件はこれまでに「判定保留」とされた案件で、今回改めて資料の提出があったため、再度判定された。
（注2）うち9件はこれまでに「判定保留」とされた案件で、今回改めて資料の提出があったため、再度判定された。

【環境省】