EU　新経済戦略「ヨーロッパ2020」を提案

【エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2010.03.12 【情報源】EU／2010.03.03 発表

　欧州委員会は、経済危機を脱出し、次の10年のEU経済に備えるための戦略「ヨーロッパ2020」を打ち出した。欧州委員会ではEU、EU加盟国レベルの具体的な行動で実施される、3つの重要な要素として、「合理的成長」、「持続可能な成長」、「共栄的成長」を掲げている。環境に関しては2つ目の持続可能な成長が重要で、低炭素型、資源効率的経済を目指すという。
　数値目標には、いわゆる「20/20/20（温室効果ガス排出量を2020年までに20％削減し、再生可能エネルギーのシェアを20％に拡大し、エネルギー効率を20％向上させる）」目標も含まれている。
　一連の目標を達成するため、欧州委員会では複数の核となる取り組みで構成される「ヨーロッパ2020アジェンダ」を策定し、EU・EU加盟国・地方機関レベルで行動する。環境分野では、資源効率性を高め、2020年までに600億ユーロ（約7兆4000億円）分の石油・ガスの輸入を削減し、環境に配慮した産業政策を推進する。また、グリーン成長のための産業政策として、EUの競争力ある産業基盤を構築し、起業家精神を促し、新しいスキルを開発する。【欧州委員会】