カナダ、「クリーンな調理用コンロのための国際協力」に参加

【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2012.02.29 【情報源】カナダ／2012.02.16 発表

　カナダのケント環境大臣は、煤など短寿命の大気汚染物質（SLCP）の排出を、世界全体で削減しようとするカナダの取組の一環として、「クリーンな調理用コンロのための国際協力」に参加したと発表した。途上国では効率の悪い従来型調理用コンロが主要な調理手段となっている。こうした排出源から発生する煤などSLCPは、人の健康や環境に有害であるうえ、温暖化効果も持つ汚染物質である。しかし、SLCPの大気中における寿命は二酸化炭素等に比べ短いことから、排出削減の効果は比較的短期間に得られるとされる。
　「クリーンな調理用コンロのための国際協力」は、こうした有害物質排出の少ない調理用コンロを途上国で普及させようと取り組む官民パートナーシップで、「2020年までに1億世帯」にクリーンな調理用コンロと燃料を導入することを目指しているという。ケント大臣は、「クリーンな調理用コンロ普及への道筋をつけることで、有害な煤の排出削減に貢献したい」と述べている。【カナダ環境省】