デンマーク、EUを代表し中国と水に関する協定に調印

【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2012.04.03 【情報源】その他／2012.03.15 発表

　デンマークのイーダ・アウケン環境相は2012年3月15日、EUを代表し中国のチェン・レイ水利部大臣との間でEU・中国間の水に関する連携協定に調印した。調印は3月12日からフランスのマルセイユで開催中の「第6回世界水フォーラム」の中で行われた。中国は今後10年間に水分野に4700億ユーロを投資する計画で、今回の新たな協力関係ではその中核的課題である水計画、水資源保護、排水浄化に関してデンマークが指導的役割を果たしていく。「今回の協定でEU･中国間の水に関する協力関係に大きな弾みがついた。デンマークをはじめ欧州には、今後中国が必要とする技術がある。これにより新たな技術開発のチャンスや、欧州の水関連技術の輸出機会が生まれ、多くの雇用が生み出される」とアウケン環境相は述べた。チェン・レイ水利部大臣も、「中国とEUは外交関係樹立後36年が経過し包括的戦略パートナーシップを構築している。水分野での協力強化や徹底した意見交換は世界にとっても大きな意義があり、水に関する両者の協力関係の促進は戦略パートナーシップの発展にも貢献するものである」と期待を述べている。【デンマーク環境省】