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九頭竜川水系足羽川ダム建設事業環境影響評価書に 環境大臣意見を提出

環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2012.11.06 【情報源】環境省/2012.11.06 発表

 環境省は、九頭竜川水系足羽川ダム建設事業環境影響評価書に対して、環境大臣意見を平成24年11月6日付けで国土交通省等に提出した。
 今回の環境大臣意見では、本事業の事業実施区域は、対象事業実施区域は、九頭竜川水系足羽川の上流域にあり、周囲のブナ、コナラ等の落葉広葉樹林やスギ・ヒノキ植林ではクマタカの営巣が確認される等、多様性豊かな自然が維持されている。この事業により設置されるダムの湛水面積は約94ha、各支川をつなぐ導水トンネルの総延長は約16kmに及び、事業の実施によって重大な環境影響を与える可能性があることから、環境影響評価準備書の作成より3年半が経過していることから、自然環境の状況については可能な限り最新データの把握に努め、調査結果から大きな変化が認められる場合には、予測及び評価の再検討を行うこと。2期工事については、約13年かけて実施される1期工事の終了後に、1期工事の施工状況や事後調査の結果等を踏まえ、環境保全措置等の内容について再検討を行うよう努めるよう求めている。
 また、今後、堤体及び流木止等の河道内の附帯施設の詳細設計を行うに当たっては、当該事業地の上下流の連続性の確保に努めること。試験湛水時の放流水温変動の低減及び把握に努め、水生生物に何らかの影響が懸念される場合には、有識者の助言を得て、必要な措置を講ずるよう求めている。
 野生動物の保全に関しては、クマタカについては、周辺地域も含めた生息状況についての事後調査を行い、事業実施によるクマタカの繁殖等、生息への影響が確認された場合は、環境保全措置を確実に実施すること。クマタカ以外の猛禽類については、周辺地域も含めた生息状況について環境監視を行い、評価書の予測結果と異なる影響が確認された場合は、適切な措置を講ずること。アジメドジョウの退避用シェルターついては、ダム建設事業での施工実績がなく不確実性が高いため、事前に実験等を行い、詳細の実施計画及び事後調査計画を策定するよう求めている。
 温室効果ガス排出量の削減については、「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律」に基づく特定調達品目等の使用等により、温室効果ガスの排出量削減に努めるよう求めている。
 なお、今後、事業者である国土交通省近畿地方整備局長に対して、国土交通大臣から環境大臣意見を勘案した意見が述べられる予定。【環境省】

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