EU　欧州委員会が2020年までの環境政策指針をまとめた環境行動計画案を提出

【環境行政 法令/条例/条約】 【掲載日】2012.12.11 【情報源】EU／2012.11.29 発表

　欧州委員会は、2020年までのEU環境政策の指針をまとめた環境行動計画案を提出した。計画により、自然保護、持続可能な成長の促進、雇用創出を導き、繁栄や健康が持続可能な発展と調和するヨーロッパになることを目指す。目標達成への責任は、EUと加盟国が協働で担う。環境に有害な補助金の段階的撤廃、労働への課税から環境汚染への課税に変更、EU環境法実行における加盟国と欧州委員会間の協働体制の締結、EU予算における環境関連の出費を証明する制度の構築などが具体的に計画されており、重点として、自然保護と生態系復元力の強化、持続可能で資源効率が高く、低炭素の成長、並びに環境に関連した健康リスクに対する効果的な措置の促進が挙げられている。また、EU法実行状況の改善、最新の学術的知見、環境政策、気候保全政策を支援する投資の確保、他の政策における環境政策の考慮などを通じて、目標達成をどのように進めるべきか定められている。計画案は、欧州議会と欧州理事会において審議され、承認後、EU法として位置づけられる。【欧州委員会環境総局】