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環境ニュース[国内]

三菱重工、グループが広島県三原市から一般廃棄物焼却施設の設備改良工事受注

ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2015.03.27 【情報源】企業/2015.03.24 発表

 三菱重工環境・化学エンジニアリング(MHIEC)は、広島県三原市から同市の一般廃棄物焼却施設「三原市清掃工場」の基幹的設備改良工事を受注した。同社は、三菱重工業グループで環境装置・廃棄物処理施設を手掛けている。焼却炉の設備を改修して長寿命化措置を講じると同時に、高効率機器の導入などで省エネ化を図る。2017年3月の完成を予定している。
 三原市清掃工場は、三菱重工が設計・施工して1999年3月にできた。1日(16時間連続運転)60tの処理能力があるストーカ式焼却炉2基(計同120t)と、関連設備で構成する。ストーカ式は耐熱金属の角材を並べた床(ストーカ)の上で廃棄物など焼却対象物を突き上げて移動させながら燃焼させる方式を指し、一般廃棄物焼却炉の主流の燃焼方式だ。
 今回受注した設備改良工事では、受け入れ供給、燃焼、燃焼ガス冷却、排ガス処理、余熱利用、通風、灰出し、電気、計装などの設備を対象に主要機器を更新し、一部を改造する。各機器に高効率のモーターを採用することなどで省エネ化する。これによってCO2排出量を年間3%以上削減し、温暖化の抑制につなげる。年間3%はCO2約78tに相当する。
 長寿命化と温暖化対策を目的にする一般廃棄物焼却施設の改修・改良工事は、増加している。背景には、財政難で新たな施設の建設が難しい自治体の実情があるほか、CO2の削減率に応じて事業費の一部を交付する国の制度も後押ししている。MHIECは、施設の省エネ化や安定稼動の維持・向上、維持管理費を含むコスト低減の提案を進め、受注拡大を目指す。【三菱重工環境・化学エンジニアリング(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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