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環境ニュース[国内]

三菱日立パワーシステムズ、火力発電所の効率化で東京電力系と提携、運用支援

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2016.10.05 【情報源】企業/2016.09.29 発表

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、国内外の火力発電所の効率化に向け、東京電力ホールディングス傘下で燃料・火力発電事業の東京電力フュエル&パワー(東電FP)と提携する。同社は三菱重工業と日立製作所の事業を統合し、火力発電システム全般を手がけている。基本合意書を9月29日に結んだ。プラントメーカーと電力会社の協業による初めての運用支援となる。

 火力発電分野で発電所の運転管理と維持管理業務(O&M)のソリューションサービスを事業化する。MHPSが保有する設計・製造・建設のノウハウと東電FPが持つO&Mの経験を融合させ、発電所の効率を高める。ガスタービン、蒸気タービン、ボイラーなど全設備について稼働率向上や性能改善、保守の最適化による燃料費や保守費の削減を目指す。

 IoT(モノのインターネット)や人工知能(AI)を活用して高度化した遠隔監視などを提供する。まず、フィリピンルソン島南部のケソン州に位置するパグビラオ発電所に、遠隔監視を試験導入する。同発電所は東電FPと中部電力が折半出資するJERAと、丸紅が運営する会社が建設し、1996年6月に運転を始めた。出力37万5000kWの設備が2基ある。

 MHPSと東電FPは、パグビラオ発電所を足掛かりにして東南アジアを中心にした海外や日本の発電事業者に向けて運転データの分析、運用方法の改善、設備改造のアドバイスなどを進める。両社は、国内外のさまざまな発電事業者を対象に火力発電所の資産価値向上に取り組む。併せて、効率化による化石燃料の使用量やCO2排出量の削減を図る。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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