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環境ニュース[国内]

積水ハウス、全住戸がZEH基準を満たす賃貸住宅を金沢市に建設、日本で初めて

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2017.06.30 【情報源】企業/2017.06.26 発表

 積水ハウスは、全ての住戸がネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)の基準を満たす賃貸住宅を金沢市に建設する。日本で初めてとなる。一戸建て住宅、分譲マンションに続き、賃貸住宅でも今後ZEHの展開を進める。ZEHは、断熱・省エネ性能を高めると同時に太陽光発電などで年間の一次消費エネルギー収支をほぼゼロにする住宅を指す。

 この賃貸住宅「ZEH21」は、3階建て743.03m2の延べ床面積があり、12戸の1LDKと1戸の1Kの計13戸で構成する。8月に着工し、2018年1月の完成を予定する。集合住宅は住戸数に対して屋根面積が小さく、太陽電池パネルの設置面積が不足してZEHの基準達成は難しいとされている。国の普及目標でも集合住宅のZEH化は対象になっていない。

 積水ハウスは今回、全13戸に高断熱の複層ガラスを採用して断熱性能を確保しながら、高効率のエアコンやヒートポンプ給湯器、湯を節約する水栓、LED(発光ダイオード)照明などの省エネ設備を導入する。エネルギー消費量を最大限減らすことで各住戸に必要な太陽電池の出力を平均2.4kWに抑え、日射量が少ない金沢市でもZEHを達成する。

 太陽光発電の出力は計31.5kWある。全世帯の駐車場には電気自動車用の充電コンセントを備える。入居者にとっては太陽光発電の自家消費で買電量が減り、電気代が削減できる。オーナー側は、入居者の光熱費が安くなるという利点から物件の訴求力が高まり、安定経営につながる。積水ハウスはZEH賃貸住宅の建設を推進して新市場を創出する。
【積水ハウス株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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