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環境ニュース[海外]

国家廃棄物管理計画を施行

ごみ・リサイクル その他(ごみ・リサイクル)】 【掲載日】2003.03.13 【情報源】オランダ/2003.03.03 発表

 オランダで、3月3日、国家廃棄物管理計画が施行された。新たな計画では、2012年までに廃棄物の83%を有効利用することを目指す。これは、2002年までに、有効利用率76%とすることを目指した現在の目標を引き上げるものである。
 この目標は、廃棄物リサイクルの推進、また、リサイクルできない廃棄物については燃料として、あるいは他の有用なものに活用していくことで達成される。これにより、石炭、石油、ガスといった通常の燃料を節約することができる。また、廃棄物の燃料としての利用を支援する、財政的なインセンティブの枠組みを創設することから、気候変動政策にも資するものである。
 また、この計画のもうひとつの目標は、埋立処分される廃棄物の種類を、リサイクルできないもの、及び焼却できないものに限定することである。これにより、埋立処分場から排出されるメタンの量を削減できる。加えて、埋立処分場に必要な土地を削減し、埋立処分場閉鎖後の事後処理の期間も短縮できるようになる。
 さらに、同計画では、廃棄物市場の自由化を促進することとしている。オランダの廃棄物の75%は、輸出入についてほとんど制約のない自由な市場で取り扱われている。しかし、残りの25%については、政府当局が重要な役割を果たしている。オランダでは焼却処分枠の99%、埋立処分枠の80%は、州や市町、政府が運営する企業体によって管理されている。この計画では、焼却処分される廃棄物について自由化を促進し、国境で課される制約を減らそうとするものである。
 なお、国家廃棄物管理計画は、環境管理法に基づくもので、2006年までの4年間を対象期間とする。【オランダ住宅・国土計画・環境省】(英語版)

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